イ・ミンジョン&チュ・サンウクが「ずる賢いバツイチの恋」から4年ぶりの再共演
男女の思惑が交錯する大人の愛憎復讐メロドラマ
出典 SBS公式ポスター
演出 チョン・ドンユン「ストーブリーグ」
脚本 カン・チョルウン→イ・ジェイン、チョン・チャンホ
偽りのフィアンセ~運命と怒り~ (全20話)
★★★★☆☆☆ 星4つ
韓国放送 2018年12月〜2019年02月 SBS
韓国語表記 운명과 분노
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この記事は2020/04/03更新されました
ネタバレではない範囲のつもり
あらすじ
釜山にある有名靴店ク氏工房の娘ク・ヘラ(イ・ミンジョン)は、イタリア留学も経験した才ある女性。しかし、父は他界し自殺未遂で昏睡状態の姉の入院費で借金もあり金銭的に追いつめられ。偽ブランド靴作りで生計を立る程の貧困生活だった。
ある日、父の靴をはいたチン・テオ(イ・ギウ)がク氏工房に訪ねてきて、パーティに誘われる。ヘラは友人からドレスを借りて参加するがテオは会場に来ておらず。
そこに居合わせたのが、以前通訳のアルバイトで知り合ったゴールド製靴の社長テ・インジュン(チュ・サンウク)。パーティで彼の取引先に気に入られたヘラは、彼と一緒にヘリで上空から美しい夜景を見て上流階級の入り口を体験する。
しかしヘリから降りるとインジュンの婚約者チャ・スヒョン(ソ・イヒョン)が現れヘラを「泥棒」扱いし、セレブな夢は泡となる。スヒョンは、ゴールド製靴の大株主である不動産会社の娘で美貌のアナウンサー、ヘラが敵う相手ではなかった。
その後ヘラは、パーティに誘われた香港センタンデパートの担当者テオから大金を積まれ。そんなセレブな婚約者がいるインジュンを「誘惑してくれ」と頼まれる。
(2020 .そら豆)
感想
昼下がりに観る懐かしのメロドラマ(略して昼ドラ)。愛憎の駆け引きの裏に渦巻く陰謀の全容を暴いていく内容・・・と言ってもそんな大掛かりな話ではなく。韓ドラの復讐の割に浅くあっさりとした中身。
誰が何を憎んで復讐に発展するのかが見当違いな方向へ進み、もう少し過去を丁寧に描いてあったら深みが増すのに…と思いながら観ていました。ドラマのポイントと主旨は何だったのか?視聴後もよく分りません。
ミステリー、ロマンス、どのジャンルを当てはめてもしっくりこず。
やはりメロドラマって言い方がピッタリ。
話が堂々めぐりな全員のロマンスより、愛憎復讐がメイン。
美貌の4人主要キャストが動けば美しく哀愁を感じ、その上扇情的な音楽が場面をあおります(メロドラマらしく)。
序盤の、魅惑的な女が男を誘惑して四面楚歌にって流れは面白かった。
中盤は退屈でしたが、終盤は見応えあり(これを中だるみという)。
ク・ヘラの姉がなんとか視聴を引っ張りました。
「ずる賢いバツイチの恋★6)」でも共演したイ・ミンジョンとチュ・サンウクのケミが見れたのは楽しかったです。
仕事しない大賞
カラフルなパンプスのデザインや革の性質・素材の違いなど、製靴の話なら興味深いと期待しましたが。
韓ドラキャスト 仕事しないドラマ大賞を差し上げたい。
なんて仕事しないんだ!と驚くサボりっぷり(特にヘラ)。だから製靴の工程説明もすぐに終わり、そこがメインじゃなかったんか。
私が、キャストに『キミタチ(゚Д゚)真面目に働く気はあるのかね?』と呟いたドラマは「秘密」 チソンから2回目です(そら豆の上空目線)。 復讐に燃えているのは分るけど、明らかに遊んでいて責任放棄・不真面目ではキャラの価値が下がります。誰しも仕事が出来る人に抱く憧れは強く、面白いと思うドラマはだいたい登場人物がきちんと仕事をしていました。
きちんと仕事をするドラマ
「カノジョは嘘を愛しすぎてる」の天才作曲家が自分の曲を作る拘[コダワ]りは神の領域。
「あなたが眠っている間に」はそれぞれの仕事をさばきながら未来の不幸を阻止する心意気は社会貢献度が高い。
「私は、チャン・ボリ!」復讐ものだけどちゃんと韓服作ってたよねー。
「ただ愛する仲」 、「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん」みたいに痛みを抱きながらも真面目に仕事に打ち込む姿には感銘を受けました。
「未生-ミセン-」 に至ってはオフィスドラマですが。
「オクニョ 運命の女[ヒト]」、「師任堂[サイムダン]、色の日記」 、「六龍が飛ぶ」のような時代劇だってガツガツ仕事している系はドラマ自体に価値があると思う。
偽りのフィアンセ~運命と怒りの靴
シューズメーカー以外の、食品や家電メーカー、ハウスメーカーでも何でも良かったよね。主役2人は、製靴への情熱より亡き父母への愛慕が勝り。仕事へのプライドがあまり感じられなかった。“靴”のテーマを復讐と関連付けられずに持て余し、活かされていなかったです。
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キャスト
画像右からキャスト紹介
チン・テオを演じたイ・ギウ、身長190㎝の大柄な優男。複雑な役が多い俳優。スヒョンの元恋人役で、彼にも目的があります(今回も複雑)。
テ・インジュンを演じたチュ・サンウクは、「ずる賢いバツイチの恋」でラブコメを面白く演じて話題に。今回はラブコメ感ZERO、迫力の美女イ・ミンジョンと並んでお似合いなのは間違いなく超ビジュアルカップルです。ゴールドグループ次男、ゴールド製靴社長という役。
ク・ヘラを演じたイ・ミンジョンは、皆さんご存じ俳優イ・ビョンホンの妻です。庶民から絶世の美女まで演じる女優。今回はインジュンと恋する役。姉の自殺未遂の真実が分からず、周囲が運命と怒りに誘導、翻弄されていました。
真ん中から左へキャスト紹介
チャ・スヒョンを演じたソ・イヒョン、「君を守る恋~Who Are You~」の主役の女優!! 相変わらずの美貌。有名アナウンサー、インジュンの婚約者だけどチン・テオと関係がある役で。最初ずる賢い意地悪な女かと思ったけどそうでもなく、普通の女性でした。
K-POP枠
テ・ジョンミン役のリジ/AFTER SCHOOL(アフタースクール)は、「恋の記憶は24時間~マソンの喜び」でマソンのお見合い相手のTNグループ令嬢役だった子!今回は、はちゃめちゃな令嬢役。あの父母ならこう育つだろうな…と妙に説得力のある設定。マジ卍女。(注意・マジ卍は感情の高ぶりを表すヤング用語で、現在はすでに死語である)
カン・イゴンを演じたユナク/SUPERNOVA 、ソニョンの弟役でカッコ良かったです。これから売れてきそうな顔でした(ラストに画像あり)。
画像無し その他キャスト
ヘラの親友カン・ソニョン(チャン・スヨン)が明るくドラマを盛り上げていました。ヘラの姉ク・ヒョンジュ6年前の自殺未遂、その真実を一見反社のキム・チャンス(ホ・ジュンソク)と協力して探ります。
インジュンの関係者に魅力的な人が多かったけど出番が少なかった。
インジュンの異母兄テ・ジョンホ(コン・ジョンファン)と、その妻役コ・アジョン(シム・イヨン)。それとジョンホの母親、この3人が出番が多くて悪役が主役みたいなドラマでした。
最後に
冒頭で、「いい靴は いい所へ連れて行ってくれるのではなく、いい靴を履いている人は元々いい所にいる」というナレーションが入り。壊れた腕時計に、チン・テオの登場など。あらぬ期待をしたスタートでしたが、途中からストーリーが私が思っている三角関係とは別方向へ進んでいきました。
このキレイな人たちはどこへ向かうのか気になり、美人を目の前にうっとり心ここにあらずのサンウクが美男で。美男美女を楽しむ昼ドラだと思って視聴すれば面白いです。
悪人の出番が多い割に悪事が克明に描かれておらず、テ・ジョンホがそんなに悪人に見えなかった。それと、ヘラの立ち位置が混沌とした善悪の境い目で、全面的に味方したいヒロインとは言い難かったです。
おまけ
カン・イゴンソニョンの弟役のSUPERNOVA ユナク
出典 韓国サイト hankooki.com
やけに画像大きくない?演技は普通だったけどキレイな男の子でした。
ドラマの評価は★4つの通り、まあまあ面白かったです。
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