こんにちは、そら豆です。
今回は、韓国ドラマと源氏物語の共通点について書きたいと思います。
日本が誇る古来の名作!
『美男美女がゾロゾロ出てくる、ラブ満載キラキラストーリー』(またかっ)
と言えば、「源氏物語」ですが。
『源氏物語ってちょっと韓ドラちっく?』と仰る方が職場にいて。
私もストーリーを思い出し・・・。
うん?うーん...。うーーーん!ホンマや(°∀°)と思い至りました。
【源氏物語】の主人公、天皇の皇子である光源氏は美しいマザコン男。
幼い頃亡くした母の片鱗がある女性を、片っ端から自分のテリトリーに入れていきます。
遂には9歳!の少女を自分好みの女性に育て上げ、嫁にするという(←紫の上)。
今なら揶揄されても仕方ないことまで。
彼は大臣としてこの世の栄華を極めました。
でも、女性遍歴を重ねた割に、最後まで心が満たされることはなかったように思います。
【源氏物語】のストーリーは表向き華やかですが。
裏では・・・光源氏を巡る女性達のプライド、嫉妬や復讐が渦巻き。
その美女達の末路も幸福だったとは思えません。
(美女達より醜女達の方が幸せになっていたりして・・・)
紫式部は、文中で
《諸行無常》
この世にある一切のものは常に移り変わり、不変のものはないということ
をテーマとして訴えているように感じました。
しかし、韓ドラチックなのはこの光源氏ではありません。ここまで読ませといてっ何だ何だ!と怒らないでくださいね。
【源氏物語】は、光源氏が崩御し完結。
ここからは、続・源氏物語とも言える、題名【宇治十帖】となります。
韓ドラチックなのは、光源氏の息子・薫(かおる)と、孫・匂(におうの)宮。
薫は、光源氏と、今上帝の妹である女三宮の息子。
匂宮は、今上帝と、光源氏の娘(明石の中宮)の皇子。
つまり、二人は従兄弟同士。二人ともサラブレッド。
しかし、本当は薫は光源氏の実の息子ではありません。
光源氏の正妻・女三宮の不義(浮気)の子。
光源氏は、薫が実子でないことを出産後に知る。
過去に光源氏も、父帝の正室である藤壺との間に
不義の皇子をもうけていましたから。
~因果応報だよね~~。
そんな因縁を背負う薫は、自分の“出生の秘密"に苦しむ、
少し影のある煮え切らない美青年に成長。
反して匂宮は、目標が今は亡き祖父、光源氏。
理想の女性を探し求めて浮き名を流す美皇子。
そんな二人が、浮舟という女性を取り合う。
浮舟は、楽器のたしなみもない田舎育ちの可憐で素直な姫。
なんだか、韓ドラにありそうな設定です。
・出生の秘密
・お金持ちの美男子2人
・ヒロインは普通の女子
・三角関係
ちなみに二人に愛されて、どちらも選べずに困り果てた浮舟は、
入水(未遂)→出家。
薫がそれを知ってどうなる?てとこで『完』。
韓国ドラマにも時々ある、“開かれた結末“みたいな終わり方だし。
「宮 ~Love in Palace~」、「相続者たち」、「花より男子」みたいな
貧乏女子が王子様二人から愛される設定だし。
「男が愛するとき」の二人の素敵男子に愛され、翻弄されるヒロイン(ミド)と、
浮舟の立場同じだし。
韓ドラやん
こういう設定が、日本では平安時代から好まれていたとは。
紫式部の意に反して、
《常住不滅 》
常に変わらず、永遠に滅びないこと
を実証しちゃった【源氏物語】ってことか。
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