中国ドラマが、こんなに面白いとは知りませんでした。
これはもう名作ですよー(*゚▽゚*)
お坊さんではありません。↑高貴な皇子様方です。
宮廷女官 若曦(ジャクギ) (全35話)
星★★★★★★★7つ満点
中国放送 2011 年9月~年末くらい
中国語表記 步步惊心
※2019/08/17 加筆修正しました
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あらすじ
現代のOL、張暁(チョウショウ)のたましいが事故により康煕(コウキ)帝が統治する18世紀の中国清朝へタイムスリップしてしまう(導入がなく、冒頭でいきなりこれ)。
第八皇子の側福晋(側室のこと)である若蘭(ジャクラン)の妹・若曦(ジャクギ)に魂が入り、この時代を生きることに。
未来のたましいを持つ馬爾泰(バジタイ)若曦は、物おじしない天真爛漫なお嬢様。
すぐさま、皇子達がそれぞれ違う理由で若曦に興味を持つ。
若曦は、3年に一度、皇帝の妃を選出する「選秀女」に参加(紫禁城で)することに。
皇子達に助けられて宮廷のお茶汲み(茶藝)宮女となり、皇帝に仕えて皇帝からの信任をえる。
若曦は次期皇帝の座をあらそう皇子達と交流するうちに、未来の皇帝が兄弟を冷酷に抹殺する史実と、それが誰なのかを思い出す。
感想
中国史劇は、辮髪(べんぱつ)に抵抗がありこのドラマが初見です。
辮髪は、日本の髷(まげ)と同じだと思えば(そう自分に言い聞かせた)すぐに慣れました。
それより、うじゃうじゃ出てくる個性豊かな皇子達がとても魅力的で。
皇子達には年長順に番号が付いていて覚えやすく、相関図も必要ないくらい分かりやすかったです。
ストーリーは、史実に沿いながら滑るように進みますし、高い演出力のお陰で歴史の知識がない私でも十分楽しめました。衣装、女性が頭に載せている髪飾りや装飾品、調度品も芸術品かっていうくらい凝っていて、映像美が素晴らしいと思いました。
ヒロインの現代少女若曦は、最初は勝ち気でお転婆。
しかし、(タイトル通り)宮廷女官になると、思慮深さと賢さが目立ちはじめ、年齢を重ねるごとに落ちついた女性になっていきます。
歴女で、皇子達の行く末を熟知している割には、懇意の人にもあまり軽率に口を滑らすことなく、自分の立ち位置をしっかりわきまえて余計なことはしない。
皇子達には関わるが歴史にはあまり関わらない。自分の境遇を受け止め、今いる場所で花を咲かせられる魅力的な女性です。
私は、若曦の目を通して皇子達の抗争を垣間見ているような、不思議な感覚に捕らわれました。
キャスト
康煕(コウキ)帝は子沢山で、
息子は 35人→無事成人を迎えられたのは20人。
皇位継承に関わるのは、その内 9人。
5人のメインメンバー
- 第四皇子(ニッキー・ ウー)
冷静沈着で一見冷淡だが、心を許した相手は大切にする誠実な一面も。
声質、漂う気品と所作が群を抜いていて、私は最初見た時から
彼のセクシーな流し目に釘づけでした(*^_^*)
若曦は、彼が歴史上の重要人物だと知っているだけに恐れを抱きます。
彼も若曦が気になります。
- 第八皇子(ケビン・チェン)
優しく誠実な、若蘭(若曦の姉)のご主人様。意外と野心家。
若曦は現代から魂が入り込んで、この皇子の八王府(屋敷)で目覚めます。
日本人っぽい顔立ちで親しみが湧きました。
側室(妻)若蘭に嫌われていたり、
気の毒な皇子様です(((^_^;)良い人なのに~。
- 第十皇子(イエ・ズーシン)
画策とは無縁な明るい単純男。母が高貴な身分。
ドラマのお笑い担当(?)で、若曦の友達。八皇子に従う。
裏がなく考え無しで衝動的に動く。出てくると和みました。
- 第十三皇子(ユアン・ホン)
自由奔放。笛と歌が上手い雅男。
兄弟の中では第四皇子の唯一の理解者。
若曦と官妓の緑蕉(りょくぶ)とは、酒を呑み語り合う友人。
男気があり素敵、怖いもの知らずな所が似ていた若曦は、
『十三皇子の妹』とからかわれる。
- 第十四皇子(ケニー・リン)
文武両道の美丈夫。
第四皇子と同腹だが兄弟の縁が薄く、八皇子に従う。
蒙古男に変装して、八皇子に会いに行き
若曦に助けられる。
人物相関図
出典 そうだったんだ.com
- 蒙古王の娘、敏敏(ビンビン)
とても可愛かった声も綺麗~
- 若曦(ジャクギ)ヒロイン
中国読みは〈ルーシー〉。
〈ルーシー〉の方が可愛いですよね(どうでもいい?)。
主演女優リウ・シーシーがとってもキュート。
出典 中国サイト m.xiumu
このドラマ共演で4皇子と本当に結婚したリウ・シーシー。
ドラマで彼女のくるくる変わる表情に夢中になりました。
序盤→中盤→終盤と、本当に年を重ねて落ち着いていくように見えた演技も良かったです。
音楽と映像
美しい映像に合う切ない曲です。
歌詞だけでも、聴いているだけで泣いてしまいそうになりました
・・・木蘭(T_T)って・・・。
中国ドラマはオープニングとエンディングにドラマの全ダイジェスト映像を流すので、
ネタバレを知っての視聴になるんですよねー。その映像も音楽と美しかったです。
終盤涙涙涙(; ;)は、韓ドラリメイク「麗」と同じです。
原作小説『歩歩驚心』
和訳本、当時は探しても見つからなかったのですが、
今は販売されています。
ただ・・・下巻が品薄でずっと高額。
最後に
中国の礼儀作法や拝礼が、男性が紳士的で女性は可愛いくそれすらも文化の違いを感じて興味深かったです。
ストーリーは、韓国ドラマみたいな意地悪、盗み聞き、拷問シーンなどはなく、陰湿さが苦手な人にもおすすめです(私は韓ドラのそういうのも別に平気ですがね)。
中国ドラマには、そんな劇的なことがなくてもワクワクする展開が待っています。
でもね、刑罰は中国史劇って容赦ないな・・・と思いました。モザイクになっていましたから、私は見ていませんが、観ればトラウマになるレベルで残酷。
お子様と一緒に視聴されるのでしたら、後半2ヶ所だけは注意が必要です。
ちなみに、「続・宮廷女官 若曦[ジャクギ]-輪廻の恋-」は現代版若曦。そら豆もワクワク視聴!髪がある皇子達に会えて夢のようでしたが半分観てリタイアしました。
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