『面白いよー』『後半廃人になった』と、ブログやリアルなど、周りで好評を博す「ジャイアント」
評判通り、面白くて一気観しました(*≧∀≦*)
SBS創立20周年特別企画ドラマ 2010年SBS演技大賞「最優秀作品賞」を始め、9部門13人受賞の快挙を成し遂げた長編現代劇
演出 ユ・インシク「外科医ポン・ダルヒ」
脚本 チャン・ヨンチョル 「大祚栄-テジョヨン」、チョン・ギョンスン
「ジャイアント」(全60話)
★★★★★★★ 星7つ 満点
韓国放送 2010年5月~12月 SBS
韓国語表記 자이언트
※2020/09/11 記事加筆修正しました
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あらすじ
1970年頃、軍の運搬の仕事をする父イ・デスのトラックの中で、次男のイ・ガンモ(ヨ・ジング)が、偶然金塊の密輸情報を耳にする。
父親のイ・デスにその件を伝えると、デスは上司である中央情報部のチョ・ピリョン(チョン・ボソク)に報告。
ところが情報を聞いたピリョンは、その金塊をファン・テソプ(イ・ドクファ)と、運転手を殺して横取りする計画を立てた。
イ・デスは、長男イ・ソンモ(キム・スヒョン)を連れ、トラックに、まさかその金塊が積んであるとは知らず運転をする。
運転手が親友のイ・デスだと知って、殺害する計画を躊躇するテソプをよそに、ピリョンがイ・デスを射殺し、金塊を奪う。
現場を目撃していた長男ソンモは、家族と共にピリョン一味に追われる。
母兄弟妹弟の5人で逃げるが、道中家族が散り散りに・・・。
「ソウルで一番高いビルの前で月末に待ち合わせ」という約束を胸に、それぞれ別々の人生を歩むことになった兄弟達。
父が殺害された瞬間を目撃したソンモが行った先には、父を殺害した張本人、チョ・ピリョンがいた。自身の素性を隠し、ソンモは復讐の機会を伺い軍に潜入する。
次男のイ・ガンモ(ヨ・ジング)は母妹、赤ん坊と共に逃げるが、途中で母親を亡くし妹ともはぐれ、赤ん坊を1人で育てることも出来ず養護施設へ送る。
ガンモは1人で生きようと靴みがきの仕事を始め、いつか家族と再会する夢を胸に生き抜こうと決心する。
(2015.そら豆)
感想
最終話の成功したイ・ガンモ(52歳)と、貧相な身なりのチョ・ピリョン(80歳くらい?)が、高層ビル最上階で対決する場面がいきなり冒頭に出てきます。
そこから1970年~2010年まで遡り『どうしてこうなったのか?』をたどる物語です。
この手法は、米国作家、シドニィ・シェルダンの小説によく使われていました。
サクセスストーリーも彼の十八番。韓国版シドニィ・シェルダン作品とも言え、面白くないはずがありません。
それでいて『華麗なる一族』 山崎豊子さん著の骨太作品も彷彿とさせる。私の好きな作家さんの集合体のようなストーリー。
そこに出演しているのが、韓国でも演技派の面々。子役から主役、悪役、脇役に至るまで演技巧みな強者揃い。全員が呼吸を合わせ、バランスに配慮した演出で。だからか、主役が食われることなく、いろんな歯車が噛み合い、絶妙な展開を見せる脚本の力強さも相まって、私は、時間も忘れてこの作品に魅入られましたよ。
キャスト
主役 次男イ・ガンモ(イ・ボムス)
カリスマ性、リーダーシップを備えた、頭脳明晰な野心家。どこへ行ってもリーダー格。
少年時代のヨ・ジング→大人のイ・ボムスへの変化は、声質や雰囲気が似ているからか、ほとんど抵抗ありませんでした。
イ・ボムスは、眼鏡がお似合いで(*´д`*)仕事が出来る男風味!年を重ねる毎に、格好良くなっていきます。
出典 www.vop.co.kr
ヒロイン ガンモの妹イ・ミジュ(ファン・ジョンウム)
主役の実妹で、恋愛対象ではないのですが、私は敢えて、ヒロインはミジュと位置づけて観ていました。子役のパク・ハヨンも、大人のファン・ジョンウムも、天使みたいで、守ってあげたくなるくらい可愛かった。
この子役から大人への自然な変化で、違和感は全くありませんでした。特に、ファン・ジョンウムがこの役にピッタリで。綺麗なお顔とスタイルと才能が際立っていました。恋愛にも注目です。
長男 イ・ソンモ(パク・サンミン)
青年時代の、長身・美男・小顔のキム・スヒョンから、似ても似つかない(オッサンの)パク・サンミンに成長。
成長過程で、ソンモに一体何があったのか (ー゛ー;)
大人になった途端、シャワーシーンがなくなって良かったと安堵しましたでも彼は、仕事に復讐に忙しい中、優しいヒョンでありオッパで。復讐心を胸に無表情で立ち回る姿に、バレないかとハラハラ。
兄弟達の強大な敵 チョ・ピリョン
この役を演じたチョン・ボソクが、「私の心が聞こえる?」の知的障害者役の俳優だと知って・・・
鳥肌が立ちました((((;゚Д゚)演技上手すぎ!人間カメレオン。
ファン・ジョンウムと再共演ですが、「私の心が聞こえる?」の愛ある父娘のドラマから一転、「ジャイアント」では強烈な敵対関係でした。
出典 allvod.sbs.co.kr
重要な役、ファン・テソプ
イ・ドクファが演じた、主役ガンモの幼馴染ファン・ジョンヨン(パク・ジニ)の父親。マンボ建設の会長ですが奥さんが悪妻!!
息子も愚息ボソクなんだけど、その役を演じた俳優は「奇皇后」のタンギセ~~!!
それと、元妻(?)はボソクに似合わない美人で(笑)その役のキム・ソヒョンも「奇皇后」皇太后役の女優です。各々がキャラにピッタリと合っている上に、プロ中のプロと思える演技力。
他の脇役、チュ・サンウク、イ・ムンシク、ソン・ギョンチョル、皆さん素晴らしかった~~。
それと、私を釘付けにしたのがこの子。
©「ジャイアント」SBSより引用 キム・ウィジン
棒読みのセリフの言い回しが、もう愛くて可愛くてこの子が誰とは言えませんが(言えば完全なるネタバレ)。親役の俳優さんに、なんとなく似ています(微妙なネタバレ)。
最後に
衣装さんブラボー!!時代に合った皆さんのファッションが素敵でした。
それと、時代で変化していく電話が面白かったです。40代以上の方であれば、電話を見ていれば、進んでいく時代がいつなのか分かるかも(≧▽≦)
俳優さん達の演技が上手すぎて、含みのある目(眼差し)で多くを語ってくれる為ストーリーの先が読めてしまう難点があります(贅沢な!)
視聴された皆さんは、そんなことなかったですか?
視聴者も騙すようなビックリな展開にして、
私は、もっと驚かせて(°0°)!!ほしいけど。
この難癖は、もはや絶賛だね( ̄▽ ̄;)
60話は長かったけど、見応え十分で忘れられない名作です。
政治家は、箱単位(億単位)でお金がかかるって意味が分かったし(注:このドラマはフィクションです!)。企業って結局、「人」の集合体なんだって再確認したドラマでした。
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