中国動画配信サイトYoukuでのPV数が驚異の20億超え
貴族の放蕩息子が女大将軍を娶らされ拒絶するのだが・・・
妻は軍議で夫を陥落しようと策を練る
ラブコメ時代劇
演出 ウェンジエ、フォ・ヤオリャン
脚本 シーチェンゴンズー
原作 小説「将軍在上我在下」 橘花散里 著
花と将軍~Oh My General~(全60話)
★★★★★☆☆ 星5
中国放送 2017年10月~11月 動画配信サイト<Youku>
中国語表記 将军在上
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ネタバレなし
あらすじ
皇帝仁宗が豊かに統治する11世紀の中原、宋の国。8年にわたり国境を死守し、遂に遼の最強将軍を倒した葉昭[ヨウショウ]大将軍が凱旋する。
皇帝は葉昭に兵10万を率いる“天下兵馬大将軍”の地位を授けるが、葉昭は辞退。その理由がなんと
「女である私に受け取る権利はありません」。
国最強の大将軍がまさかの未婚女性という告白を聞いた皇帝は、政敵と結婚する危険性を鑑み、皇帝の甥趙玉瑾[チョウギョクキン]と結婚させて配下に置くことに。
玉瑾[ギョクキン]は、甘やかされて育った遊び人貴族。強妻で少しはまともになるだろうとの期待もあった。
美しい容姿だけが取り柄の玉瑾は、市井で鬼のような容貌の「生き閻魔[エンマ]」と噂される女性を『よ、嫁に…?』と驚き震え上がり、結婚式も投げ出して逃走するが捕獲される。
男の中の男と呼ばれた女葉昭は、新妻を嫌う不甲斐ない夫を攻略できるのか。
従順で美しくしとやかな嫁希望だった義母と、夫の3人の側室夫人たちにどう関わっていくのか。戦しか知らない女大将軍が、兵法や軍議で漢らしくこれらの難問に立ち向かっていく。
葉家軍で長年共に戦ってきた軍師の胡青[コセイ]は、自分より身分の高い葉昭に想いを告げられず。結婚した葉昭の幸せを願い、密かに見守ることにする。
(2020.そら豆)
感想
今まで観てきた華流ドラマと一風違う設定で斬新でした。
中国時代劇と言えば・・・甲冑に身を包んだ逞しい男性が颯爽と駆け抜けざまに馬上から力強く剣を振るい。華やかな髪飾り、しとやかな絹の衣装をさらりと着こなした輝く美女達が優雅にお茶を囲んで歓談。ってイメージでしたが。
それがこのドラマは、男女逆設定。
ヒロイン(?)役が、美しい男性の趙玉瑾[チョウ ギョクキン]。身分とお金と顔だけが取り柄の女好き、風流な遊び人の頼りない夫。
一方、宗国のヒーロー(?)で誰もが恐れる大将軍。夫の側室たちも彼女の親衛隊になってしまうくらい逞しく魅力的な妻。
こんな夫婦が上手くいくのか??って内容ですw
妻の葉昭が、外見はサバサバと無骨なのに心根はピュアな女性なのが可愛く。宝塚ファンが、男装の彼女の剣捌きや立ち居振る舞いを見て色めき立つのは間違いありません。
コメディあり、ラブありの楽しいドラマ。中国時代劇にしては易しく軽く、ラブ史劇好きな女性向き。韓ドラでよくある暗行御史[アメンオサ]=覆面役人(これを日本語に訳すと「水戸黄門」)みたいなシーンもあったりと。前半は宋の国、後半は隣国の西夏に舞台が移り終始退屈はしません。全体的に日本人好みの作品だと思います。
面白いと思った点
義母をやりこめる
息子の嫁は、荒くれ男兵10万を率いる大将軍。息子を甘やかす高貴な身分の義母の嫌味など、葉昭[ヨウショウ]がサクッと一蹴してしまうのが見ていて痛快でした。序盤で、
義母「家から出て行った夫を連れ戻すのが嫁でしょう!」と怒鳴る中、
葉昭「(は?あんたの)息子さんが自分で出て行ったんですよ?」と言い返すのには笑えました。家を出たことは夫自身の問題。ホント、新妻が
そこまで知らんがな(´・ω・)ですよねー。
美女好きなのは夫だけではない
夫の浮気を心配したり、側室に嫉妬する正妻が通常の時代劇ですが。
葉昭は「美女が周囲で増えるのは華やかで私も楽しい♪」と漢気のある発言をし。なんなら女を紹介しましょうか?と夫に側室を増やす提案まで。今までの各国時代劇の常識ではあり得ない寛容さです。
主導権を握る妻
壁ドンも女がやる。今まで男性に萌えたシーンの逆バージョンを全部葉昭がやる。
葉昭は強妻ですが、夫を尊敬し立てていて恐妻ではないのも好感度が高い。
夫の尊厳を守りつつ、妻がしっかり手のひらの上でコロコロ夫を転がすのも見物です。
これらが中国のネットでも話題となり“大攻主 葉昭”と呼ばれたそうです。
スタッフに日本人も
芸術監督 ルー・ハオジジ 「太子妃狂想曲<ラプソディ>」
衣装 ワダエミ 黒澤明監督「乱」、チャン・イーモウ監督作品
音楽 岩代太郎 「レッドクリフ」
美術指導 小澤秀高 「失楽園」、「マエストロ!」
才能のある日本人がこのドラマに何人も関わっています。
序盤の幻想的シーンが芸術的なのか、コメディなのかが私には判別がつきませんでしたが。趙玉瑾[チョウギョクキン]が男×男で恍惚と舞う映像は要らなかったです(キッパリ)。
しかし、絶世の美女柳惜音[リュウセキイン]役 ワン・チューランが舞うシーンは美しく神秘的でさえありました。
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キャスト
趙玉瑾[チョウギョクキン]役 ション・イールン
皇帝仁宗の甥、南平群王。幼少期川に落ち虚弱体質、母親の過保護で軟弱に。容姿は抜群で、宋で有名な美男子。水墨画が描かれた白い衣装がよく似合う。
強妻に押される花夫が妻のお陰で自信がつき、成長していくのも見所です。
このドラマの主題歌の歌手。身長180cm、年齢27歳。
出演作品「太子妃 狂想曲〈ラプソディ〉」「逆転のシンデレラ~彼女はキレイだった~」「上古情歌」
葉昭[ヨウショウ]役 マー・スーチュン
葉昭の中国読みはイエチァオ。
配下を両翼に従える威風堂々たる女大将軍。青い甲胄の腰には大剣を帯び、軍法に背けば容赦なし。
将軍としては逞しく、玉瑾の前では可愛い…ツンデレ女子にギャップ萌え!?そら豆のこの感情はなんなのか、制作者の思惑通り女将軍にトキメいたのか。
葉昭を好きな人が続出するのも無理はないなと思いました。
身長170㎝、年齢30歳。
出演作品「ミーユエ 王朝を照らす月」「七月と安生」「ハッピー・カラーズ 」
秋水[シュウスイ]役 パン・シーチー&秋華[シュウカ]役 ワン・シュアン
常に葉昭に付き従う配下、美人姉妹。でも強いし怖いよ~。
このドラマで上位5人に入る美女2人。男装していても可愛さは隠せない。
柳惜音[リュウセキイン]役 ワン・チューラン
葉昭の従姉妹。白い衣装で舞う姿は仙女のよう。
ミステリアスな絶世の美女の妖艶な微笑を一目見た男達の心が次々と奪われていくのですが、実は彼女が愛しているのは男装の葉昭だけ。
20歳とは思えない素晴らしい美貌と演技でした。
身長172㎝。
出演作品 「崑崙帰 (KUN LUN)」
出典 中国サイト hxnews.com 柳惜音[リュウセキイン]役ワン・チューラン
胡青[コセイ]役 ディン・チュアン
葉軍の軍師で、敵を騙す才能から狐狸(コリ)と呼ばれる。ずっと葉昭が好きだったけど、その想いは秘めて彼女の幸せを陰ながら支える善い男。ドラマの序盤には、葉昭の夫よりこっちのスッキリ美丈夫が断然カッコイイのにー!ってなること間違いないです。
身長185cm 年齢27歳。
出演作品「敢愛」
出典 中国サイト m.mnw.cn
画像左から 遊撃将軍の秋老虎、葉軍メンバー秋水、葉昭、秋華、胡青
他のキャスト
皇帝の忠臣である范中淹[ハンチュウエン]役のユー・ボーは、「孤高の花」で皇帝役だった俳優。
西夏の伊諾[イダク]役チャン・ジュンミンは、キリっとしたイケメンでした。
主人公 趙玉瑾[チョウギョクキン]の趙王府の家族は、彼の母親趙太妃(ヤン・チャオ)。
3人の側室は衣装がいつも紫・桃・緑で分かりやすく正室葉昭の親衛隊みたい。もちろん全員美人です。
ー側室トリオー
(紫)楊氏[ヨウシ]役 アン・ヨンチャン
(桃)眉娘[ビジョウ]役 チャン・シンイン
(緑)萱児[ケンジ]役 ジェン・シューファン
予告動画
番宣動画、雰囲気だけでもどうぞ。ネタバレ少しあり。
最後に
ラブコメで全60話は長かった。途中は政治の話も多く、このドラマNo.1美女の惜音がストーリーを盛り上げたように思います。
主役の趙玉瑾[チョウギョクキン]と葉昭[ヨウショウ]も美男美女でお似合いでした。
韓国ドラマにはなかった設定なのも新しく、視聴できて良かったです。
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