韓ドラブロガーのレビューについてですが。
やはり、面白いドラマは高評価を付ける人が多いです。
中にはドラマが肌に合わない場合もありますが。
概[オオム]ね似たような感想が並ぶような気がします。
でも、不思議なことにこの「大丈夫、愛だ」には一つとして同じ感想がない。
『前半良かったけど、後半悲しかった』
『面白くなくて、早送り視聴した』
『最高に良かった』
本当に、皆さん同じドラマの感想??と思うくらいバラバラ(笑)
これは、人によって見え方やとらえ方が変わるドラマなんだと思います。
・・・って前置きしてか・ら・の~
ラブコメではなく、ヒーリングラブロマンス。
出典 SBS公式ポスター
演出 キム・ギュテ 「その冬、風が吹く」、「麗~花萌ゆる8人の皇子たち」、「ライブ」
脚本 ノ・ヒギョン 「その冬、風が吹く」、「世界でもっとも美しい別れ」、「ディア・マイ・フレンズ」、「ライブ」
「大丈夫、愛だ」(全16話)
★★★★★★★ 星7つ 私は満点
韓国放送 2014年 7月~9月 SBS
韓国語表記 괜찮아 사랑이야
視聴方法 U-NEXT
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ネタバレなし
あらすじ(1話のみ)
チ・ヘス(コン・ヒョジン)は、優秀な精神科医でありながら恋愛恐怖症。
ある日、彼氏にたのまれてテレビのトーク番組に出演する。対談相手は、猟奇殺人描写を得意とする、人気推理小説家、チャン・ジェヨル(チョ・インソン)。
ジェヨルが3年前に知りあった作家志望の男子高校生ハン・ガンウ(D.O)が、スタジオの客席で応援するなか、精神科医ヘス VS 猟奇作家ジェヨルの精神論がぶつかりあう。
ヘスが出した『心理学の問題』でその日の対談は終了。答えを考えているうちに、ジェヨルはヘスに興味を持ちはじめる。
ヘスは、シェアハウスで男性2人と共同生活をしている。シェアメンバーは、精神科医のチョ・ドンミン(ソン・ドンイル)と、トゥレット症候群のパク・スグァン(イ・グァンス)。そこに引っ越してきた新住人が、ジェヨルだった。
感想
4話目くらいまでは、普通のドラマだな~くらいの感触でしたが。
私が気付かなかっただけで・・・。
今思えば序盤からたくさんの心理的な伏線がありました。
前半に出てくる患者達の症例は、後半への準備だったり。
ストーリーが水面下で高度に構築されているように感じました。
単純な善悪を基準としている従来の韓ドラとは異なり、
多元的な(感情他を含めた)善悪の捉え方がされています。
勧善懲悪や、韓ドラあるあるも皆無。
深い心の問題が、綺麗にラッピングされていて。
外側の装飾だけ見た人と、中身まで覗いた人とでは、
ドラマの印象に全く違う感想を抱くと思います。
今までにない、新しいタイプの韓ドラではないかしら?
「キルミー ヒールミー」 と同じく、主役の一人は精神科女医。
でも、内容は全然違って、「大丈夫、愛だ」はもっとライトで爽快。
チャン・ジェヨルの兄(この俳優さんも独特の空気感を持ってました)
の事件がミステリーの様相を呈していて。謎解きストーリーとも言えるのですが、それがメインではなく。恋人の愛で精神病を治すんだと思っていましたが、そんな単純な話でもありません。
医師たちの口から「自分で気づき治す意思がなければ精神病は治らない」
という厳しさを含んだ言葉がちょいちょい出るのが印象的でした。
周りの人がサポートするし、薬も出すけど、苦しい・辛いを乗り越えてでも、治すのは自分自身なんだよ、と。
これがテーマだったのかな?
(こうとらえたのは私だけかもしれませんが・・・)
『家族、恋人、友達の愛がある、大丈夫だ!』って自分に向かって言ってあげる。
周りの人の愛で治癒してもらうつもり?いやいや。愛を感じて自分自身が、治療するぞ!という強い意思を持たないとねって話。
誰かのセリフにあった、
「弱者なのは、心の余裕がないから。見返りを求めれば焦る。
ただ、愛を与えるだけで幸せだし大丈夫、これが余裕だ。」
作者からのメッセージだと思いました。
これだけの内容を、よく16話でまとめ上げてあるなぁと、感心しきり。
今、ラストまで観てOSTを聴きながらレビューを書いていますが、
素晴らしい小説に出会った時の
読了感に似ています.+:。(´ω`*)゜.+:。
「その冬、風が吹く」の演出家・脚本家+主役も同じくチョ・インソン。
ノ・ヒギョン作家の作品で良いと思ったドラマは「大丈夫、愛だ」が初めてです。
(「パダムパダム」はリタイア)
今日から心を入れ替えて、ヒギョン作家に尊敬のエールを送ることにします。
OST
選曲のセンスも抜群で「最高の幸運」※特にネタバレ映像なし
このドラマのOSTは、オケチな私には珍しく
本当に購入しました。
素晴らしいキャストたち
主要キャスト
チ・ヘス役 コン・ヒョジン
大学病院精神科医師で、恋愛恐怖症。
私は、コン・ヒョジンの生き生きとした表情豊かな演じ方や、
モデルスタイルは大好きでして。
今回はお洋服もオシャレでしたよ~。
気の強い女医って役ですから、ふてぶてしく見えるかもしれませんが。精神科医だから、これくらいは強くないとね(恋愛恐怖症だけど)。
いつも思うのですが、回を重ねる毎に(恋をしている設定だから?)だんだん綺麗になっていくんですよね~。
コン・ヒョジンがそう演じているのか、韓ドラマジックなのか。このドラマでも、1話目はあまり綺麗に見えないけど印象が変わっていきます。
チャン・ジェヨル役 チョ・インソン
猟奇的な小説の推理作家でラジオのDJ。長身に甘い微笑み、多彩な演技。ノーマークの俳優でしたが、これからはチェックしようと思います。
モデル出身の主役2人が寄り添うと、絵になるんですよね。そういう意味も含めた、映像美も楽しめます。
この2人、もう本当に付き合っちゃえば?って思うくらいラブが自然で。史上最多のキスシーン。性についてもサクッと語られるドラマですから、大人だけで観てくださいって内容です。18禁?
『なんでこんなにキスシーンが多いんだろう?』と考えるくらいでした。
『作家さんは、これで何かを伝えたいんじゃないのかな?』とか。
唇を重ねるシーンが優しくて。
主役二人だけでなく、視聴者も、それを見るたびに癒されていくような。
これもヒーリングドラマと言われる所以[ユエン]だと思います。
ハン・ガンウ役 D.O.(ディオ)=ド・ギョンス
小説家志望の高校生で、ジェヨルのファン。
出典 https://www.instiz.net
醸し出す雰囲気や、眼差しが印象的で。
彼の凄まじい演技力に驚き、調べたらK-POP!?
マジなのか( ゚д゚)
彼以外のガンウはありえないとさえ思いました。
歌もお上手で演技の才能がある方ですので、これからが楽しみです♪
後日、こんな記事を書きました↓
他のキャスト
精神科開業医のチョ・ドンミン役の、ソン・ドンイル
トゥレット症候群のパク・スグァン役のイ・グァンス
この2人が良い仕事をされています。
最後に
ドラマには、暴力シーンや、所々キツイところもあるし、
万人には受け入れられないかもしれませんが、
熱く語りたくなるくらい本当に良いドラマでした。
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