韓ドラ そら豆のブログ

韓国ドラマ ブログ / 視聴済み韓国ドラマの感想 あらすじ 評価(星7つ満点) ほぼネタバレなしでご紹介します

韓国ドラマ 「医師ヨハン」 感想 “神の手”による安楽死

患者を一見して病名を言いあてる医師ヨハンと、医療から逃げるカン・シヨン
医師2人が痛みの先と終末期医療にむきあう

チソン×イ・セヨンのメディカルロマンス 

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出典 SBS公式

脚本:キム・ジウン  「ジキルとハイドに恋した私」「清潭洞アリス」
演出:チョ・スウォン 「君の声が聞こえる」,「ピノキオ」,「30だけど17です」キム・ヨンファン「恋するシャイニング★スター」
原作 「神の手」幻冬舎文庫   久坂羊著 ( 医師・作家 )

医師 ヨハン (全16話)

★★★★★☆☆ 星5

韓国放送 2019年7月〜9月 SBS

韓国語表記 의사 요한

原題「ドクタールーム」→邦題「医師 ヨハン」

視聴方法  Netflix

※この記事は2022年6月11日更新されました

 

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ネタバレなし

あらすじ

チョンイル刑務所に服役中のチャ・ヨハン(チソン)は、過去優秀な医師だった。休職中レジデントのカン・シヨン(イ・セヨン)がアルバイトとして刑務医官として働きはじめる。

ある日、仮病をくり返す受刑者が、ヨハンが言うとおり本当に病気だった。医師イ・ユジュン(ファンヒ)とシヨンはヨハンの的確な判断に感心する。

その後、ソウルハンセ病院ペインクリニック科で、ヨハンシオンユジュンが同僚となり、さまざまな難病患者とであうことに。

以前、ヨハンの事件を担当した検事のソン・ソッキ(イ・ギュヒョン)はヨハンが復職したことを知り、当時の看護師チェ・ウンジョンとともにヨハンを警戒する。

 (2020.そら豆)

 

感想  “神の手”による安楽死

普通の医療ものとは少しちがうから、面白くないと感じる方もいると思います。私も絶賛はしませんが、普通にまあ面白かったですよ。

医療・・・特に痛みを伴う難病に特化したストーリーでなるい 優しいドラマ

舞台となる立派な新しい病院で最初『キレイな医療もの〜』と見ていましたが。

 テーマは安楽死。

植物状態に陥った人の延命についてなど、ドラマで扱うにはかなりデリケートな重いテーマ。医師が神の手で…患者を苦痛から救うために死へ導くのはどうなのかって話。そもそも医師は神ではない、他人の生き死にに踏み込んでいいのか?

あまりの苦痛に耐えきれず、早々に世を去りたい人の望みをかなえることへの賛否。

ドラマはテーマのわりには批判を恐れて?そこはやんわり逃げ道をつくってある印象でした。法律で安楽死を認める危険性にはふれますが、脚本は賛成でも反対でもなく、あくまで中立。

いろんな場合を想定して【もしあなたがこの患者ならどう感じますか?】と投げかけている風体です。

安楽死についてもっと深く切り込むのかと期待していましたが、そこは曖昧。こんなに重い話を軽く流してスイスイ見やすいドラマに仕上げてあります。身体の痛みの話かなと思いきや恋愛要素まで入れてあり。ロマンス好きのそら豆でも『あれ?』と思いました。

七変化俳優チソンが、今回は白衣に身をつつみカッコイイ天才医師役なのはよかった。彼が主演なだけで面白くないわけがない。多重人格者「キルミー ヒールミー」刑務所の囚人「被告人」ヘタレな夫「知ってるワイフ」と、どの役にも魂こめる俳優。新作では判事役も「悪魔判事」
魔性の若さをたもつ彼のお陰で、ヒロインとの年齢差もそれほど気にならず安心しました(イ・セヨンとチソン実年齢16歳差ですよ!?)。

ペインクリニック科が舞台だけあり、医師はさまざまな痛みと向き合い。原因不明の痛みに出会った時に出し合う知識や技術、患者を救えない無力感が切実に描かれ。 この世にこんな病気があるのねという理解と、医師たちへの尊敬が深まりました。

 

ところで・・・・

そら豆も腰が痛いのですが?

医師ヨハンの診断 トントントン チーンッ

「韓ドラの見過ぎです」(´・ω・)ザンネン ←ヨハン

 

【疼痛】ペインクリニック科とは?

ドラマの舞台はソウルハンセ病院ペインクリニック科

そら豆には聞き慣れない科でしたが、検索すれば日本中にありました。

疼痛[トウツウ](=身体の痛い)を緩和させる治療を行っています。

 

ペインクリニックとは?

ペインクリニックは、主として疼痛を主訴とする疾患の診療部門であり、神経ブロックによる治療を中心に行う。基本的には麻酔科医が行う。

出典 ペインクリニック - Wikipedia

ヨハンとシオンのチームは、痛みを治療する専門家ってことですねー。

痛みに由来する知らない難病などが出てきて勉強になりました。

 

原作は日本の小説 “神の手”

この「神の手」は、助ける医師の手とは逆の安楽死させる医師の手という意味。医療の裏側で暗躍する組織が怖くてリアル。患者を苦痛から解放させるだけではない安楽死の現実問題。現役医師で作家の久坂部羊さんが描いたミステリー小説。


[まとめ買い] 神の手(幻冬舎文庫)

小説で安楽死させる神の手っていうのは皮肉です。

 

WOWOWでドラマ化も

日本ドラマ「神の手」

日本放送・・・2019年6月~ WOWOW

キャスト・・・椎名桔平、杉本哲太、矢島健一、明星真由美、近藤正臣、鈴木砂羽

ジャンル・・・医療サスペンス


連続ドラマW 神の手 DVD-BOX

 

ストーリーのあらすじからは、日本ドラマの方が小説に近く。安楽死に切りこんだ内容で興味深い。

韓国ドラマは、原作とは全然違う内容になっていました。

 

安楽死と尊厳死

ただ「楽になりたいのね」という考え方で安楽死を手伝うのは、尊厳死(=延命治療をやめる)と同じではない・・・という場面があり。医学の進歩で今後助かる希望があるならあきらめてはいけないんだな…と思いました。これが命の重み、神の領域なんですね。

ただ、どんな場合でも医師ヨハンは患者に思いやりがありました。

「医師 ヨハン」 や「神の手」を見た人は、簡単に『安楽死に賛成』なんて言えなくなると思います。

 

キャスト

●青は演じた俳優名

ャ・ヨハン↙︎

囚人→ハンセ病院ペインクリニック科 10秒で病名を言い当てる天才医師

チソン 年齢43歳 身長178㎝ 真剣な優しい目とソフトな話し方に説得力があり、すっごく魅力的なカリスマ医師。チソンの未視聴ドラマを観たくなりました。(そら豆ただ今チソン中毒です)

出演作品 「ニューハート」, 「秘密」,「キルミー ヒールミー」,「被告人」,「知ってるワイフ」,「悪魔判事」


カン・シヨン↘︎

ペインクリニック科のレジデント 優秀だけどトラウマがある

イ・セヨン  年齢27歳 身長162cm 「花遊記」のゾンビがハマり役で(^_^; 私はまだ引きずってますが、ドラマ後半でようやく可愛い女性に見えました。この若さでチソンの相手役ってすごくない?

2019年SBS演技大賞受賞 カン・シヨン役 

出演ドラマ  「花遊記《ファユギ》」,「王になった男」

 

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出典 韓国サイト jjan.kr/news

ソン・ソッキ↖︎ イ・ギュヒョン

ソウル南部地検検事 ヨハンを見張っている


イ・ユジュン↑ ファンヒ

ペインクリニック科のフェロー 一見優男なのに侠気がある


カン・ミレ↗︎ チョン・ミナ(子役出身)

シヨンの妹でペインクリニック科のレジデント 意外と優しい


ミン・テギョン キム・ヘウン 

シヨンの母、ペインクリニックの科長 ロマンスグレーの美人!

 

カン・イムン オム・ヒョソプ

ハンセ病院の院長

 
ハン・ミョンオ キム・ヨンフン

ハンセ病院の法務チーム、弁護士

相関図

ペインクリニック科の医師と看護師

ホ・ジュン(クォン・シヒョン)・・・レジデント

キム・ウォニ(オ・ヒョンジュン)・・・レジデント

ホン・ヨンジン(ソン・サン)・・・看護師

ナ・ギョンア(イ・ユミ)・・・看護師

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出典 SBS「医師 ヨハン」

 

 最後に

評価★5面白かった。演出が凝っていて面白くササーーーッと観終わりました。ただ、脇キャストやOSTなどは韓国ドラマの普通で特に記憶に残らなさそうです。 

ネタバレなしブログで何も言えませんが、視聴後なんかスッキリせず…もやっとしています。

 

原作の主旨は安楽死

韓国ドラマもそこが主軸ですが、疼痛のコンセプトが幅を占め。恋愛など、原作にかなり手が加えられた脚本でした。

よく「Dr.JIN」※の二の舞にならなかったな…。

※「Dr.JIN」・恋愛要素を入れた韓国リメイクに原作者が納得せず、当時日本放送では恋人2人が兄妹設定に編集されていました(こんなところまで読んでくださってありがとうございます)

 

苦痛から患者を解放する医師の“神の手”。

たくさんの臨終を見届けてきた医師の死生観は常人とは違うだろうし、セリフで「完璧な医療はありません」と言っていたけど。

誰もが死に対する恐れだけは忘れてはいけないなと思いました。

医療ものですが、病院の権力抗争などではなく、身体の痛み終末期医療に関心のある方におすすめのドラマです。

 

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