チャン・ギヨン 除隊後 復帰作! 不眠症で予知夢が見れない母、太って飛べない姉、うつ病で過去へいけなくなった男の超能力ファミリー!?そんな家族に結婚詐欺師の女がちかづいて・・・
出典 JTBC 「ヒーローではないけれど」 ポスター
演出 チョ・ヒョンタク 「親愛なる者へ」「君を守る恋」「イニョプの道」「魔女宝鑑」「SKYキャッスル」「スノードロップ」
脚本 チュ・ファミ 「おかえり」「内省的なボス」「恋愛じゃなくて結婚」「恋愛を期待して」
クリエーター カン・ウンギョン 「製パン王キム・タック」「九家の書」「家族なのにどうして?」「浪漫ドクターキム・サブ3 1.2.」「輝く星のターミナル」「京城クリーチャー」
ヒーローではないけれど (全12話)
★★★★★☆☆ 星5つ
韓国放送 2024年5~6月 JTBC
韓国語表記 히어로는 아닙니다만
英語表記 Although I Am Not a Hero
視聴方法 Netflix
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前半のネタバレありあり
あらすじ
不眠症がひどく予知夢が見れない老母と、太って飛べない姉。そんな超能力家族をもつ 一女の父親 ポク・ギジュ(チャン・ギヨン)も うつ病で過去へ行く能力をうしなった。
ある日、ト・ダヘ(チョン・ウヒ)が海でギジュを助け。不眠症の母親も、セラピストのダヘと一緒にいるだけで眠れると気づき 彼女を家へ招待する。
しかし、ダヘは詐欺家族の一味だった。
(2024.そら豆)
感想
序盤はハマれずのらりのらりと苦戦したけど、今までにない変わったストーリーで 最後まで観れば 面白くて いいドラマでした。
超能力者は選ばれし存在で人を救うヒーロー!というイメージを一新。肥満にうつ病に不眠症、こんな超能力者はイヤだリストw
やっぱりエスパーといえば「あなたが眠っている間に」とか「ムービング」じゃない?そういうかっこいいやつではなく。働かない俗物で現代病という、超能力だけを頼りに生きていた 崩壊寸前 ヘタレ一家。
そこをわかって観るかどうかで評価が変わるかも。そんなわけで、つまらない〜普通〜激ハマりまで、賛否両論ドラマです。
私も見はじめてすぐ『チャンギヨンが暗い・・・』とリタイアしかけて。これはみなさんの感想はどうかな と、SNSの評判を読んで回りました。
SNSの評判でわかったこと
- オモニのチリチリ頭はなおらない
- 姉の肥満はなかなか解消されない
- ギジュ(の髪型)は一向にかっこよくならない
- 娘は暗い
良い評価も多いです
- 「私の開放日誌」エスパー版
- 韓ドラ今年一のヒューマンドラマ
- 最後まで 演出がいい
(”-Ò。Ó-)なるほど!
みんなの意見をまとめると、
カッコよさには期待せず詐欺女が超能力一家を 解放する話に集中しよう!ってことね。←今作は これくらいの情報を知って観たほうが愉しめました 励ましてくださったフォロワー様コマウォ
ヘタに異能があるギジュ(演・チャン・ギヨン)は、自分を許せず 過去へもどれる希望に押しつぶされている(陰気くさい役)。
下心があって彼に近づくダヘ(演・チョン・ウヒ)は、この悩める一家が異能をとりもどしていく過程にかかわるけど…やましい、なんせ詐欺師だもの。
ギジュ『現実逃避してごめん』
ダヘ『ダマしてごめん』
と、自堕落な男女が自責する。
最初 キャストの表情が暗くて見てられないんだけど、この2人の善良な心がだんだん物語の救いになっていきます。
それにしてもチャン・ギヨンキツネ役から3年後 女ギツネにだまされる役とは🦊※参照 「九尾の狐とキケンな同居」,
それに当時あんなに不評だった鬼太郎ヘアをまたやるかっ😂 ※参照「ボーンアゲイン~運命のトライアングル~」
劇中ずーっとボサボサ頭だし、ヘアメイクさんクシでとかしてあげてよ〰︎などなど、私は言いたいことを抑えつつ(ここに書いて解消)。「ヒーローではないけれど」 には決してビジュアルを求めてはいけないと気づいた🙋🏻♀️
内容はなかなか深くて。
ストーリーは平坦に見えますが。登場人物 一人一人の心が確実に成長していきます。それと共に、彼らに備わっている能力の用途が ダヘと出会う前とはちがってくる。
能力は、自分のため・他人のため・誰かをダマすため=詐欺に使うのか、優劣より使いかたが大事。
なにも 大勢を救うヒーローにならなくてもいい、でも 身近な人を助けるタイミング は逃さないで、という話でした。
ほんとそう🙄
ニート?チャン・ギヨンの役柄にあまり魅力がなく、お金持ちとは言えど オンマの稼ぎかたがあからさまで笑える。特殊能力者は他人を救うべきという固定概念をとっぱらったよね。
それに、過去・現在・未来 を悲観してないで、柔軟に見かた(受け止めかた)を変えてみては?と示唆する内容なのも良かったです。
能力設定について
主人公 ギジュの能力、タイムスリップのルールは ブレることなくきちんと筋に納められています。
ポク・ギジュ(演・チャン・ギヨン)
- 幸せを感じる過去へ 物体移動できる
- 過去/モノクローム 原則人や事象には関われない 相手から見えない
- 過去/色彩がついた人や物だけ限定的に関われる
- 過去/関わった人の記憶に残る
- 現在の品物Aを過去へもちこめる(品物Aはギジュが持ち出す未来まで、過去の品物A'と同時に存在できる)
出典 JTBC 「ヒーローではないけれど」
ギジュ現在の起点と、タイムスリップした過去の着点の時系列が変化するのが ややこしや。韓国ドラマ「明日キミと」の人助けタイムトラベラーに近い🙄
なんでトダヘだけ?は『運命の人だから』。
“超能力は現代病で失われる”というコンセプトも面白いですね。
OST
渋い。ドラマに合っててイイ。
美しく怪しげな曲が多かった。
心の“かげり” を表現しているメロディ🎵
ネタバレあり ※この動画は3′52
キャスト
※青が演じた役者で年齢はドラマ公開当時
主要キャスト
ポク・ギジュ
幸せだった過去へいく能力→うつ病で毎日が不幸
チャン・ギヨン 年齢31歳、身長187㎝
久しぶりにイケボ声を聞けた、彼はこういう暗い役に惹かれるのかな。短髪でキメた彼のラブコメを期待していたのに裏切るよね〜〜好きだから見るけどさ。見ればやっぱりスキーってなった♡⃛
出演作品 「カノジョは嘘を愛しすぎてる」「ゴーバック夫婦」「マイ・ディア・ミスター」「ここに来て抱きしめて」「ソムナム」「恋愛ワードを入力してください」「キルイット」「ボーンアゲイン」「九尾の狐とキケンな同居」「今別れの途中です」「流れ星」
出典 JTBC 「ヒーローではないけれど」 人物紹介など
ポク・ギジュの家族
母親 ポク・マヌム ↖︎ (コ・ドゥシム)・・・予知夢を見る能力→不眠症😳
父親 オム・スング ↑ (オ・マンソク)・・・無能者、主夫
姉 ポク・ドンヒ ↗︎ (キム・スヒョン)・・・飛行能力→肥満で飛べない🐷
娘 ポク・イナ ↗︎ (パク・ソイ)・・・中学生👓
ト・ダヘ
スパで働くセラピスト、詐欺師、バツ2
チョン・ウヒ 年齢37歳、身長160㎝
詐欺師役とはいえ「The 8 Show」よりはいい役、状況に合った表情を作るのがうまい。時々舌足らずになる話しかたがクセになる。
出演作品 「抜群な女」「アルゴン」「恋愛体質」「有益な詐欺」「The 8 Show(8階の女!)」 / 映画 「サニー 永遠の仲間たち」「ハン・ゴンジュ 17歳の涙」「笛を吹く男」
出典 JTBC 「ヒーローではないけれど」 現場画像と人物紹介
ト・ダヘの仲間 宮殿サウナ詐欺 一家
母親 ペク・イロン ↖︎ (キム・グムスン)・・・詐欺リーダー、前科あり このやさぐれ具合に中毒性あり
娘 グレース ↑ (リュ・アベル)・・・ジムのトレーナー
叔父 ノ・ヒョンテ ↗︎ (チェ・グァンロク)・・・サウナの従業員
その他のキャスト
チョ・ジハン(チェ・スンユン)・・・ドンヒの恋人、美容外科医院長
ハン・ジュヌ(ムン・ウジン)・・・イナのクラス男子生徒
コ・ヘリン(キム・スイン)・・・イナのクラス女子生徒
チョン隊長(パク・ジョンピョ)・・・ギジュの消防士時代先輩
イ・セヨン(チョン・ミナ)・・・ギジュの亡妻、イナの母
キャストの感想
チャン・ギヨンが父親の役とはいっても、ちゃんと親としての役割を果たせないジレンマがこれまた暗く。とにかく似合わない髪型を何とかしてほしかった。ただ、彼 独特の雰囲気がいいのです。
母役コ・ドゥシム出演してくれてありがとう!チョン・ウヒ など、キャストが 声フェチの私が好きなイケボ タイプばかり。
娘ポク・イナ役のパク・ソイ&クラスメイト役ムン・ウジンのケミがかわいくて ずっと見ていたいくらい好き♡ ウジンはすでにイケメン顔ね。
ぽっちゃり姉ドンヒ V S 詐欺師姉グレースのやりとりはお笑いコンビ かなw
へんてこな母親2人に気弱な父と叔父。
楽して稼ぐセコイ考えかたといい、
なんだかんだ似たような2家族。
最後に
待ちわびたチャン・ギヨンのドラマなので寝落ちはせず、妙にハマって後半泣いたりした。両家、個性的なキャラクターがいいのよね。
★5 面白かった
異能家族の崩壊から、自分を取りもどしていく再生過程が まったりと描かれています。
今を生きる
って大事だな、と再確認。
以前にも書いたけど、私は『今を生きる』って過去も未来も考えない時間のことだと思う。※参照 「ただ愛する仲」
過去を生きてばかりのギジュを見ながら娘イナは成長していた。親が自分のことで必死なんだ、仕方あるまい。 どんな言葉や表情をしていようとも、子どもが親の心をのぞいたら そこには愛と心配しかないんだけどねー。
韓国ドラマの普通くらいのドラマで、特別おすすめでもないけど。今を生きられず 過去と未来のことを考えすぎてしまう人には、ガツンとくる内容だと思います。
私は 完走してから、あぁこのドラマ観てよかったなーと思いました。
参考文献
namu.wiki/w/히어로는%20아닙니다만
namu.wiki/w/히어로는%20아닙니다만/등장인물
tv.jtbc.co.kr/theatypicalfamily
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