韓ドラ そら豆のブログ

韓国ドラマ ブログ / 視聴済み韓国ドラマの感想 あらすじ 評価(星7つ満点) ほぼネタバレなしでご紹介します

韓国映画「パラサイト 半地下の家族」 感想 韓ドラファンがブログで考察

第72回カンヌ国際映画祭の最高賞パルムドール受賞

第92回アカデミー賞の4部門作品賞/監督賞/脚本賞/国際長編映画賞受賞

第77回ゴールデン・グローブ賞の外国語映画賞

 

高台の豪邸に浸食していく半地下一家のブラックコメディ

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出典 https://mnews.joins.com

監督 ポン・ジュノ「母なる証明」

脚本 ポン・ジュノ、ハン・ジヌウォン(共同)

 

パラサイト 半地下の家族

★★★★★★☆ 星6つ

韓国公開 2019年5月30日

日本公開 2020年1月10日 

韓国語表記 기생충 (英語表記 Parasite)

原題 寄生虫

 

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ネタバレなしの努力はしました

あらすじ

半地下の古びたアパートに暮らす貧しいキム家4人。

ギテク(ソン・ガンホ)、母チュンスク(チャン・ヘジン)、長男ギウ(チェ・ウシク)、長女ギジョン(パク・ソダム)。

一家全員失業中で、節約してどうにか生計を立てているという有様だった。

ある日、大学生の青年ミニョク(パク・ソジュン)が金運の石を手土産にキム家を訪れ、

「留学する間、信頼する友人ギウに家庭教師の代役を頼みたい 」と言ってくる。

ギウは引きうけて大学生になりすまし、高台の高級住宅パク家の娘ダヘの家庭教師に。

その際パク夫人から、「ダヘの弟ダソンに絵を教える美術の先生も探している」と聞いたギウ。“知り合い”といつわり、妹のギジョンを紹介する。

この調子で連鎖式に、父ギテクが運転主、母チュンスクは家政婦に。キム一家4人は、他人の振りをして全員パク家に就職する。だが、彼ら家族には自分達が気づかないある共通点があった。

(2020 .そら豆)

 

韓ドラファンの感想

上中下の3家族を描いた韓国のホームドラマが思い浮かびました。ドラマなら財閥vs貧困一家の構図で、多いのは愛憎や復讐劇。

映画はそこから中流家族を抜いた上下2家族の格差と侮蔑が2時間でテンポよく展開され、愛憎復讐などやっている暇はありません。

ドラマで丁寧に描かれる心理描写などの場面もザックリ切り落とされ、残るは重要なシーンばかり。私は、1つの映像も見逃すまいと必死で観ました。

 

壮絶な貧困生活がコメディになり、セレブな生活が嫌味になる。

前半は面白くノリノリでしたが、後半は偏見に対する憎しみに満ちた展開で。想像以上にショッキングな内容に心が沈みました。

映画はぎゅっと凝縮してあり中身濃すぎですね^^;

 

主旨は?

描かれているのは人間の愚かさ

登場人物は、半地下に住むキム家とギウの友人、高台に住むパク家とお手伝いさんとで総勢10人(+1人)。その全員が根は善良だけどちょっとずつ悪い

極悪人はいないのにどうしてこうなる…というシュールな展開で、韓国ドラマ特有の勧善懲悪で済む単純な問題ではない根の深さを感じました。

 

豪邸に住む人たちは上品で余裕があり優しいけど実は見下しているんでしょ?
『私たちはそのことに気付いてますよ』という下層階からの声を代弁したかのような内容で。

しかし、「寄生虫」同士が争う姿にはキム一家の生き方への痛烈な皮肉も込められています。

 

におい 

上から目線や見下されているにおいを人は本能で感じ取ります。

このドラマで実際においが問題視されますが。

見下されているにおいVS鼻で嗅ぎとるにおい

これつい嫌な顔してしまうと思うんですよねー(人間だもの)。

双方がにおいに我慢できず、それを隠せないことは愚かだけど人間の本能だから仕方ない。

なのに、誰にも感情移入できず同情も湧かない。誰の味方でもない脚本なんです。

受賞作品なのに・・・(;・∀・) 

 

世界が絶賛する理由

世界中の人がこのシュールさに驚き笑い、観終われば絶賛する理由。

『貧富の問題解決は無理、本能は仕方がない。だからこのクレイジーさを笑ってしまえ』っていう投げやり感ね。だって悪人がいないから解決しようがない。もう笑うしかない。

だからこれはコメディ

壮絶な内容を絶妙な間合いで笑いにすり替え、人間の愚かさ可笑しさと捉えることで解決する。

私も怯えながら観たのに、観終わった今は何故だか笑えてくる。

変な映画なのにコメディだから変じゃないんです。

 

キャスト

半地下のキム家4人

キム・ギテク役 ソン・ガンホ

半地下一家の世帯主で元運転手。

楽観的で貧困生活を強いられる家族への罪悪感は皆無だったが、においでいろいろ気づき…。

ソン・ガンホの名前は知っていても、ほぼドラマしか観ない私は初見。受賞歴を見て映画界で凄い俳優なんだと知りました。

出演映画作品「殺人の追憶」「観相」「弁護人」「タクシー運転手」

 

キム・ギウ役 チェ・ウシク

ギテクの息子、大学浪人中。

チェ・ウシクの出演を知って興味が湧いて観た映画。あの飄々とした演技が好き。なぜか彼はカナダ国籍。

出演ドラマ作品 「屋根部屋の皇太子」「運命のように君を愛してる」「サム、マイウェイ」

 

キム・ギジョン役 パク・ソダム

ギテクの娘。美大を目指すクリエイター。

パク・ソダムが受賞映画に!?  キム・ゴウン、剛力彩芽のそっくりさんと言われ、ドラマでは目立たない女優だけど…今後は映画界でご活躍ですね。

出演ドラマ作品 「シンデレラと4人の騎士」「ビューティフル・マインド」


キム・チュンスク役 チャン・ヘジン

ギテクの妻。元ハンマー投げ銀メダリスト。

チャン・ヘジン、知らない女優でした。

出演ドラマ作品 「これは実話だ」「愛の不時着」 

 

豪邸のパク家4人

パク・ドンイク役 イ・ソンギュン

高台の豪邸一家の世帯主で、IT企業の社長。

イ・ソンギュンは、味のある演技と低音ボイスで韓ドラでは有名な俳優。

私は正直、彼が主演の韓国ドラマ

「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん」の方が面白かったです。

出演ドラマ作品 「パスタ」「ミスコリア」「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん」


パク・ヨンギョ役 チョ・ヨジョン

パクの妻。美人セレブで人が良く能天気。

チョ・ヨジョンは、昔ドラマでフレッシュなヒロインを演じた女優。今回優しいセレブ夫人役がとても似合っていました。

出演ドラマ作品 「ロマンスが必要」「離婚弁護士は恋愛中」


パク・ダヘ役 チョン・ジソ

パクの娘で高校2年生。家庭教師のギウが好きになり…。

チョン・ジソは、いろんなドラマのヒロイン子役を演じている女優ですね。

出演ドラマ作品 「ジキルとハイドに恋した私」「奇皇后」


パク・ダソン役 チョン・ヒョンジュン

パクの息子。落ち着きの無い幼児。芸術の才能がある?

やんちゃで可愛い子です。

出演ドラマ作品 「あなたはひどいです」「バガボンド」

 

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出典 韓国SBS公式サイト sbsfune.sbs.co.kr

 

その他のキャスト

ムングァン役 イ・ジョンウン

パク邸宅に長年勤める家政婦。

イ・ジョンウン、ドラマで感動を届けてくれるお母さん役女優、映画でも体当たりの素晴らしい演技でした。

出演ドラマ作品「あなたが眠っている間に」,「知ってるワイフ」,「まぶしくてー私たちの輝く時間ー」,「椿咲く頃」


パク・ソジュン(特別出演)

名門大学生、留学中ダヘの家庭教師を友人のギウに頼む。

パク・ソジュン出演は韓ドラファンにとっては嬉しいサービス。数々のドラマで主役を演じる有名な俳優です。

出演ドラマ作品  「花郎〈ファラン〉」,「キム秘書がなぜそうか?」,「彼女はキレイだった」

 

最後に

映画が苦手なそら豆が、寝ないで最後まで面白く観た作品です。(たったの2時間なのに寝る気だったのか)

やはり噂通り演出の素晴らしさが際立ち、人物の動きとストーリー展開のタイミングが絶妙で。緊張と緩和、笑えないシーンでもなんだかおかしく。私は知っている俳優女優が多かったのもあり、想像以上に面白かったです。

そんな理由で★6 最高に面白かった

韓国ドラマにはもっと面白く感動する作品がたくさんあるし、私の理解力の限界もあり、★7満点とまではいかなかった。

良質の韓国ドラマは自分がそこにいるような臨場感がありますが、この映画は俯瞰[フカン]しているような感覚でした(あえて入り込みたくはなかった)。ホームドラマに多い『世間狭い系韓ドラ』くらい範囲が狭いのも笑えます。

怖い?いやいや、韓ドラの「パンドラ 小さな神の子供たち」の方が余程怖かった。

ただ、韓国映画もいいな~とは思いましたよ。

 

韓国人は家に対する執着と渇望が日本人より強いのですね。

ところで、極悪人はいないのですが、

映画「パラサイト 半地下の家族」の一番悪い人を選ぶとしたら?

 

この豪邸を造った

元の住人の建築設計士でしょ!

…と思ったのは私だけでしょうか。(その人映画に出てこない(^^;)

 

※以前書きかけていた記事を完成させ公開しました

 

DVD購入する?


パラサイト 半地下の家族(字幕版)

 私はレンタルで十分かな~(・∀・)

 

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