2013年に韓国で放送されたキム・テヒ&ユ・アインの宮廷ロマンス時代劇
朝鮮3大悪女と呼ばれる禧嬪張[チャンヒビン]を新解釈で美しく描いた愛の物語
出典 公式OSTジャケット
演出 プ・ソンチョル「僕の彼女は九尾狐」「スターの恋人」「仮面」「パーフェクトカップル」
脚本 チェ・ジョンミ(小説家、脚本はこのドラマのみ)
チャン・オクチョン~愛に生きる(全24話)
星 ★★★★★☆☆ 5つ
韓国放送 2013年4月~6月 SBS
韓国語表記 장옥정, 사랑에 살다
英語表記 Jang Ok-jung, Living by Love
視聴方法 Amazonプライムビデオ(2021年4月現在.動画配信)
別の呼び方 ちゃんおくちょん、チャンオクジョン
※この記事は2015年6月28日
Yahoo!ブログに掲載した韓ドラそら豆のブログ記事をかなり改稿しました
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ネタバレあまりなし
あらすじ
両班の間で人気の韓服「芙蓉亭」デザイナー、チャン・オクチョン(キム・テヒ)。
ある日、オクチョンの母親が賤民だとバレて、韓服の注文依頼が途絶えてしまう。
一方、王宮では、世子イ・スン(ユ・アイン)に見初められようと世子嬪候補が競い合っていた。そんな中、スンが服の寸法を取りに来たオクチョンと偶然出会う。
顯宗(ヒョジョン)が崩御し、スンが即位。大妃の西人派と大王大妃の南人派の対立が激化する中、大王大妃は甥チョ・サソクに対策を依頼。サソクが自宅の奴婢の娘オクチョンに目をとめ、オクチョンの叔父チャン・ヒョンが針房の女官として美貌のオクチョンを宮廷へ送りこむ。
オクチョンはスンが王様と知らないまま宮廷で再会し、2人は愛し合うように。
南人派のオクチョンは、スンの寵愛を独占、西人派との政争に巻き込まれ窮地におちいる。
そんな中、西人派仁顯[イニョン]王妃(ホン・スヒョン)が王に提案したのは・・・。
(2015.そら豆)
感想
ユ・アイン出演の時代劇!私の大好きな「トキメキ☆成均館スキャンダル」のコロや、禧嬪張[チャンヒビン]を悪女とした韓国ドラマ「トンイ」のイメージが壊れそうで避けていたドラマですが、天下の三大悪女張禧嬪[チャンヒビン]=チャン・オクチョンの一代記。観て良かったです。
主演がキム・テヒか・・・(´._.`)←(なんだこの顔は)と思ってスルーしていたドラマでしたが。Amazonプライム1,2話を観たら結構面白くて、全話一気観しました。
私は成均館のコロだけで十分で。現代劇のユ・アインは見たくなかったし(現代劇で観たのは「シカゴタイプライター」くらい)、ましてや王様なんて・・・コロとはかけ離れた役(^^;
でも、 「チャン・オクチョン」 のユ・アインは、王様のカリスマ性を醸しつつコロの哀愁も混ぜた繊細な演技で、やっぱり素敵な俳優だなと再確認しました。
チャン・オクチョン役のキム・テヒも美人で見応えがあり。三大悪女なんて嘘だったのね~!と思わせるエピソードが満載。こうやって悪女に仕立て上げられていったのか・・・と同情すら覚えました。王様を愛するが故に、悪役を引き受けてまで王様を守った美女の趣です。
それに、史劇なのにイチャイチャするシーンが多くて♡前半の仲睦まじい様子が、とても微笑ましかった。
子役と脇の光る演技
子役演技にも惹きつけられました。 キム・テヒ似のカン・ミナが、少女期のオクチョン役を好演(2話目)。世子イ・スンの子役チェ・サンウとの出会いから
ドキドキしました((〃゚艸゚)2人が可愛いの!この子役時代があるから、その後の恋愛が盛り上がりました。
子役を演じたカン・ミナとチェ・サンウ↑
子役まで美男美女ですねー。
それと、今回私の一番の収穫は関ジャニ∞の村上君似の東平君[トンピョングン](イ・サンヨプ)。イケメンでタルタルボイス←(参照記事「奇皇后」)。
影で見守る彼の姿に萌え~(*´∀`*)彼は私の好みです(誰も聞いてねぇよ)。オクチョンは、3人の素敵男子から愛される役で。後半にジェヒまで登場。
豪華かつ羨ましい( ºДº)キーッ
恋愛は濃厚でよかったのに…
当初は、もっと恋愛重視の内容が計画されていましたが。悪女の張禧嬪[チャンヒビン]が良い人に描かれすぎて韓国では受けが悪く。急遽脚本が変更されました。
その辺りがブレてしまい、途中から突然面白くなくて。中盤では『ジェヒはまだか~~!!』と、小声で叫んでいました。・・・史劇の爽快感不足。(恋愛色が濃い方が良かったよねー)
後半は、ジェヒが三角関係でもっと恋愛を盛り上げる予定が。脚本変更で中途半端な人に。
そんな中、淑嬪崔氏[スクピンチェシ]役のハン・スンヨン(KARA)は可愛い顔をして睨み方が上手く妙に印象に残りました。この淑嬪崔氏=トンイですが、ドラマ「トンイ」とはずいぶんキャラが違う。どっちのトンイが本当なのかは分からないけど。私は面白ければなんでもいいから別に実話じゃなくても大丈夫。
まあとにかく誰でもいいからもっと恋愛を盛り上げてほしかったです。
韓国時代劇を時系列に並べてみた
ここで、いろんな韓国ドラマを時系列に並べてみました。
・・・σ(-ω-*)フム なるほどー。
チャン・オクチョンの息子がパク・ハの屋根部屋へタイムスリップするのか。※タイムスリップする韓国ドラマは「屋根部屋の皇太子」
第18代顕宗、在位15年間⇒「馬医」
第19代粛宗、在位59年間⇒「チャン・オクチョン」「イニョン王妃の男(ブンド)」「トンイ」
第20代景宗(オクチョンの息子)、在位4年間病死⇒「屋根部屋の皇太子」
第21代英祖(トンイの息子クム)、在位67年間⇒「秘密の扉」「ヘチ」
思悼世子サドセジャ 米びつ皇子(英祖の息子)⇒「ペク・ドンス(は広範囲)」
第22代正祖(トンイの曾孫、思悼世子の息子)、在位24年間⇒「イ・サン」、「成均館スキャンダル」
私の好きなドラマばっかり(・・・だから並べたんだね)
仁顕(イニョン)王后は、どのドラマでも良い人に描かれていますよね-。 「チャン・オクチョン」 ではホン・スヒョンが好演。どっちかと言うと、女優としてはキム・テヒより、私はホン・スヒョンの方が好み。綺麗で可憐な王妃様で好感度大でした。
朝鮮三大悪女とは
本来はチャン・オクチョンこと張禧嬪は有名な悪女の1人です。
三代悪女とは、朝鮮時代に低い身分から出世し悪行を重ねて恨まれて亡くなった3人の美女たちのこと。
- 張禧嬪(チャン・オクチョン)・・・針房女官→第19代国王粛宗の側室→王妃→仁顕王后の死に関連? ※韓国ドラマ「チャン・オクチョン」「トンイ」に登場する
- 鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)・・・奴婢→妓生→文定王后の手先→側室の排除 ※韓国ドラマ「オクニョ」に登場する
- 張緑水(チャン・ノクス)・・・妓生→燕山君の淑媛→横暴 ※韓国ドラマ「逆賊-民の英雄ホン・ギルドン-」「七日の王妃」に登場する
キャスト
※年齢はドラマ公開当時(わざわざ計算しました)
粛宗(スクチョン)=イ・スン
朝鮮王朝の第19代王
ユ・アイン 年齢26歳、身長179㎝ 独特のソフトな演技、威厳も品もある王様でした。ユ・アインの時代劇が好き、演技が上手くて印象に残る。
出演作品 「トキメキ☆成均館スキャンダル」,「六龍が飛ぶ」,「シカゴタイプライター」
チャン・オクチョン
韓服「芙蓉亭」デザイナー→粛宗の側室
キム・テヒ 年齢33歳、身長163㎝ デザイナー役だけあって美貌に似合う衣装が素敵でした。キム・テヒは(悪役以外は)どのドラマでも可愛らしいです。私の好みじゃないけど。(いつも一言多い…)
出演作品 「ヨンパリ」「ハイバイ、ママ!」
仁顯(イニョン)王后↖︎
粛宗の正室、ミン氏
ホン・スヒョン 年齢32歳、身長167㎝ 上品で美しいー、そら豆の好みです。
出演作品 「マッドドッグ」「推理の女王2」「金持ちの息子」
淑嬪(スクビン)チェ氏↗︎
粛宗の側室、「トンイ」
ハン・スンヨン 年齢24歳、身長158㎝ 「トンイ」のイメージを壊しましたが、役だから仕方ない。
東平(トンピョン)君↓=イ・ハン
王族、粛宗の叔父
イ・サンヨプ 年齢30歳、身長182㎝ 「チャン・オクチョン」 がそら豆のイ・サンヨプ初見ドラマ、声も顔もスキー♡
出演作品「あなたが眠っている間に」,「トップスター・ユベク」,「平日午後3時の恋人たち」
ヒョン・チス↑
初恋はオクチョン、中国で成功して巨富を築いたお金持ち♪
ジェヒ 年齢33歳、身長178㎝ カッコイイけど、このドラマでは脚本の変更でパッとしない役でしたね。
最近あまり見かけないなーと思っていたら。除隊後に怪我して出会った看護師さんと結婚、優しいパパになっていました。
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息子のラオンくんはジェヒ本人が公開しています。お嫁さんは一般人なので非公開です。
出演作品 「メイクイーン」,「家族を守れ」,「ボイス2」
チャン・ヒョン
オクチョンの親戚で商人
ソン・ドンイル ドンイル出演のドラマは味がある。
最後に
チャン・オクチョンがデザイナーだけあって、衣装が優美な現代風(?)時代劇。その衣装が映える美男美女がうようよ出てくる見目麗しいドラマでした。
当初予定されていた脚本「三角関係ラブロマンス時代劇」なら★6だったのに。
子役からの出会いが描かれた序盤と、終盤はオクチョンの人柄やブレ脚本も軌道修正されて面白かったです。リタイアせずに、途中は飛ばしてでもラストまで観ましょう(それでいいのか!?)。そんなわけで、全体的な評価は、『普通の韓ドラレベル』で★5。
KBSの「サメ(★4)」、MBC「九家の書(★6)」と同時間帯の放送、視聴率は激戦。当時の視聴率争いの結果は、「九家の書」が圧勝でした。
ところで、なぜ今頃「チャン・オクチョン」なのかといいますと、Yahoo!ブログ終了時に削除した50記事の下書きが出てきて。古いドラマばかりですが現代風に書き直しての復活記事として今後少し古いドラマのレビューも公開致します🙇♀️
参考文献
禧嬪張氏 - Wikipedia 鄭蘭貞 - Wikipedia 張緑水 - Wikipedia
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