チン・セヨン主演 朝鮮王朝末期の時代劇
王妃を殺害した黒幕を暴くため揀択[カンテク]に挑む女性の戦い
王の予知夢が導く 宮廷サバイバルロマンス
出典 TV朝鮮
脚本 チェ・スミ
演出 キム・ジョンミン 「王女の男」「不滅の恋人」「平日午後3時の恋人たち」
原作 なし 、オリジナルドラマ
揀択~女人たちの戦争~ (全16話)
読み方 かんてく~にょにんたちのせんそう
★★★☆☆☆☆ 星3つ
韓国放送 2019年12月~2020年2月 TV朝鮮
韓国語表記 간택 – 여인들의 전쟁
韓国視聴率 1話 2.5% →8話 4.1%→16話 6.3%(うなぎのぼり?)
原題 揀擇 カンテク~運命の愛~
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1・2話のネタバレあり、3話以降はなし
あらすじ
19世紀朝鮮王朝。親迎行列の途中で銃撃にあった王イ・ギョン(キム・ミンギュ)と、揀択[カンテクで]王妃に選ばれたカン・ウンギ(チン・セヨン)が命を落とした。
それを知った都城一の情報を商いにする芙蓉客主。巫女のカン・ウンボ(チン・セヨン)は芙蓉客主の仲間ワル(イ・シオン)に、『3ヶ月前に銃売人の情報を売った相手が王の事件に関わっていたのでは?』と示唆される。
真相を確かめるべくウンボは、王の銃弾を確認するために遺体を調べると・・・いきなり王が息を吹き返した!?生き返った王は、王妃を殺害した黒幕を調べるために揀択[カンテク]を実施する。
前王妃は、成均館の司成カン・イスの娘カン・ウンギ。
実は巫女ウンボは、王妃ウンギと幼い頃に生き別れた双子の妹だった。ウンボはホ・ヨンと名乗り揀択[カンテク]に参加することに。
王は揀択[カンテク]で死んだ王妃そっくりな女性を見て動揺するのだが・・・。
(2020.そら豆)
感想 面白くなかった理由
襲撃が弓矢ではなくいきなり銃撃テロから始まりビックリ!!
お馴染みの韓服で武器だけが近代的~ってことで、時代は朝鮮王朝末期。そこに仮想が織り交ざり、今までになかった設定にワクワクしました。 しかし・・・
名前がホン・ヨンの巫女と、初恋にこだわる王様……と言えば!
「太陽を抱く月」(゚д゚)!
※「太陽を抱く月」の兄妹はホ・ヨムとホ・ヨヌです
頭からつま先まで凜とした強い女性でチン・セヨンって
「オクニョ 運命の女[ヒト]」のオクニョ(゚д゚(゚д゚)!!
妓楼に出入りする情報屋と揀択なら…
「コッパダン 朝鮮婚談工作所」(゚д゚(゚д゚(゚д゚)!!!
おいおい、いろんな時代劇混ぜたやつ?と序盤、急速で不安になりましたが、だんだん独自のファンタジー要素が入ってきて中盤からはよかった。
揀択に参加する女人たちの、パステルカラーのふわふわとした衣装が可愛らしく。キャストそれぞれにとてもよく似合っていて。チン・セヨンの淡々とした演技も容姿も、私は意外と好きでそこは満足。
しかし残念ながら、高身長な王様のキム・ミンギュが私の好みではなく。そら豆のイケメン不在ドラマ。そこは韓国ドラマ視聴にはとても大事な要素で、イケメンいないと寝てしまう体質の豆はもちろん寝ました!(もっと言い方遠慮しろ)。
それに、韓国ドラマにしては珍しく演技がちょっと…と思う俳優女優がちらほら。視聴意欲が続かなかったです。
揀択[カンテク]は王妃選出イベントで、予想していた中国ドラマ「宮廷の諍い女」のような頭脳戦とはほど遠く。
副題「女人たちの戦争」からは想像を絶するごく普通のイベント戦でちょっと物足りなかった。
みんなが何度も時代劇で見てるこんな普通の競合くらいの話で、スピーディな韓国ドラマ全16話を消化するのは不可能。だから揀択以外の話が多かったです。
その中でも一番面白かったのは、今までの時代劇にはない王の予知夢のファンタジー。
それに背後の政争なども大いに盛り込まれ、どちらかと言うと男たちの戦争の方が主軸でした。
それにしても、脚本がイマイチで面白くない。タイトルが揀択[カンテク]なんだから、もっとドキドキ!ドロドロ!王妃の座争奪戦にしても良かったのに。演出はよかったのに残念でした。
揀択[カンテク]の流れ
王様のお嫁さん選びのことで、いわばお妃オーディション。
◎審査の順番は?
1, 嘉礼都監[カレドガム]設置→国中に禁婚令応募受付
2, 両班は四柱単子[サジュタンジャ]提出で書類選考
3, 初揀択 20~30名→合格者は5~7人選出
4, 再揀択 3人に絞るファイナリスト
5, 三揀択 1人王妃が選ばれるグランプリ
6, 尚宮から王妃教育を受ける特訓
7, 王妃になるデビュー
8, 王妃の父親が府院君[プオングン]に、王様の姻戚となる名誉
親族を巻き込む一大イベントですが、落選すると一生結婚できないペナルティがあり。両班の中では出場したくない空気が流れるのが常。
良家の子女は結婚が早かったのはそれで?早く嫁をキープしないと良い娘は取られるし、娘が王室の犠牲になるなら親は焦りますよねー。
時代背景 この王様は誰?
19世紀の朝鮮王朝どの王様なのか知りたくて調べました。
24代王 憲宗[ホンジョン] 在位:1834年 - 1849年
25代王 哲宗[チョルジョン] 在位1849年~1863年
26代王 高宗[コジョン] 在位1863年~1897年→大韓帝国初代皇帝 在位1897年~1907
26代が朝鮮王朝ラストキング。
ドラマの王様は24代王 憲宗[ホンジョン]がモデル、架空の部分も多いです。
史実にも「揀択の選考に初参加した王」とあり、大恋愛したのも間違いなく。
揀択で落選した愛する女性を側室にし、昌徳宮に住まわせたというのもロマンチック。ドラマはそんな史実も少し取り入れた内容です。
憲宗は、8歳で即位し23歳で崩御した王様。
ドラマでは生き返ったという不思議設定でした。
チン・セヨンと時代劇
「オクニョ 運命の女[ヒト]」→ 「不滅の恋人」 →「揀択[カンテク]-女人たちの戦争」と、人気時代劇のヒロインに抜擢され続けるチン・セヨン。しかも、朝鮮王朝時代ばかりです。
韓服が似合うのと、年齢の割に落ち着いた雰囲気が時代劇向きだからですね。今回は王様とより、ワル←(同業者)とのケミの方が良かったですw
しかし、今後どの時代劇に出ようと私はオクニョにしか見えません😅
チン・セヨンはじめ、ワル、演技派おじさん達が突出して演技上手くて、やたら目立っていました。他のキャストと演技レベルに差があり、それでドラマのバランスが崩れたように思います。
キャスト
年齢はドラマ放送当時
カン・ウンボ(ホン・ヨン)
巫女で芙蓉客主の情報商、偽のホン・ヨン
カン・ウンギ役と1人2役
チン・セヨン 年齢26歳、身長167㎝
ほぼオクニョでした。
出演作品 「オクニョ 運命の女[ヒト]」,「アイテム~運命に導かれし2人」
イ・ギョン
蘇生した王、予知夢を見る
キム・ミンギュ 年齢26歳、身長183㎝
王としての何かが足りない…威厳とか(これ王様に必須)。話し方や声がユ・アイン似?それならいっそ、ユ・アインが王様役でも良かったんじゃ…(おほん おほんっ)
出演作品 「ただ愛する仲」 「パフューム」
イ・ジェファ
王になりそこねた大君[テグン]
ト・サンウ 年齢33歳、身長187㎝
顔は好みではないけど、結構好きでした。
出演作品 「大丈夫、愛だ」,「伝説の魔女~愛を届けるベーカリー」
ワル
ウンボの同業者、芙蓉客主の主人
イ・シオン
存在だけで笑え、チン・セヨンと一番合ってた。面白い役でよく見かける俳優。
出演作品 「被告人」「プレーヤー」「ホテルデルーナ」
チョ・ヨンジ
左議政の娘、揀択に参加する
イ・ヨルム
美人です。
出演作品 「ラブ・トライアングル」「チャングムの末裔」
キム・ソンイ
大提学の娘、揀択に参加する
ユヨン/HELLO VENUS(ハロービーナス)
美人です。
出演作品 「恋するジェネレーション」,「悪魔が君の名前を呼ぶ時」
出典 TV朝鮮
相関図が立体的!初めて見ました
ペク・チャヨン
大司憲、ウンボの父親の親友
オム・ヒョソプ
あちこちで見かける俳優。
ウンボ、ウンギの少女時代
チェ・ミョンビン
子役は双子か、可愛い~と見ていたら。子役も1人2役。いつも思うけど、韓国の子役はレベルが高い!撮影技術も凄い!
最後に
★3 面白くなかった。何回も言いますが、チン・セヨンがオクニョに見えました。
キャストも音楽もそれほど好みではなく、時代劇、特に王様役って演技力が必要なんだと痛感するドラマです。今まで演じた俳優は演技上手かったんだなーとか考えながら見ました(どういう意味)。
揀択[カンテク]なんだから、ずらりと美女が揃うシーンがあるのかと思いきや、容姿端麗は重要ではなく、家柄などさまざまな項目の基準を満たしていればOK。つまり、美男美女があまりいなかった。
期待と違う部分が多く、思いがけずファンタジーで面白い部分もありました。脚本がまあまあでしたが。
まさかドラマで一番好きになった俳優がイ・シオンとはね。上の画像で1人座っているおっさん。王様でも大君でもなく、最後はこのウンボの同業者のワル役が一番好きという。ああ、なんてドラマなんだ。
今から150年~200年前って最近の話。だからか通常の時代劇より罪に対する処遇や言葉遣いが少しゆるく感じました。近代寄りの時代劇だからねーという目線で視聴すれば(多分)楽しめるドラマです。
ただ、そら豆のおすすめドラマではありません。
参考文献
高宗 (朝鮮) - Wikipedia、哲宗 (朝鮮王) - Wikipedia、憲宗 (朝鮮王) - Wikipedia
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