信念と気合いだけしかない男が
韓国ソウル中心街梨泰院[イテウォン]の
小さな居酒屋から出発する復讐劇
パク・ソジュン主演のサクセスヒューマン
Netflixの大人気作品
出典 JTBC公式サイト
演出 キム・ソンユン 「雲が描いた月明かり」 「恋愛の発見」
脚本 チョ・ガンジン (原作者)
原作 2017ー2018年 ウェブトゥーン 同名タイトル
原作者 チョ・ガンジン
梨泰院クラス (全16話)
読み方 イテウォンクラス、いてうぉんくらす
★★★★★★☆ 星6つ
韓国放送 2020年1月~3月 JTBC
韓国語表記 이태원 클라쓰
韓国最高視聴率 16.5%(最終回)
※この記事は2022年7月16日更新されました
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序盤のネタバレあり、それ以降はなし
あらすじ
パク・セロイ(パク・ソジュン)が梨泰院[イテウォン]でちいさな居酒屋「タンバム」をオープンする。
その7年前、父親の転勤でクァンジン高校へ転校した高3のセロイは、転校初日から父親がつとめる大企業【長家チャンガ】会長の息子チャン・グンウォン(アン・ボヒョン)をなぐって高校退学処分に。ただセロイはいじめを止めただけだった。
さらにセロイの父親は、その後ひき逃げにあう。【長家】が支援する児童養護施設ケナリ園のオ・スア(クォン・ナラ)から「ひき逃げの犯人はチャン・グンウォン」と聞いたセロイは怒りのまま、また彼を殴ってしまい・・・中卒の前科者に。
3年間服役したセロイは出所後、梨泰院[イテウォンを拠点に出発すると決意。
そして現在、チョ・イソ(キム・ダミ)はじめ個性的な仲間と出会い。セロイを踏みにじった【長家】への復讐を胸に、韓国外食産業の頂点を目指して大企業に対抗する。
(2020.そら豆)
感想
脚本は単純な復讐劇
主要キャスト以外は演技力不足
『今時、こんなに雑で凝ってない韓国ドラマも珍しい…』と思いながら3日間で一気に観終わりました。あれ?面白い!??
韓国ドラマは繊細で緻密な脚本が多いのに、すべてが荒削り。
でも、演出と音楽は完璧でした。
序盤は、セロイ父親役の ソン・ヒョンジュ←「追跡者ーTHE CHASERー」の主役 が盛り上げてくれて面白かった。役は「追跡者」の時とは逆パターン
超合金の信念でブレない主人公パク・セロイと、チャン・グンウォンの父親で大企業【長家チャンガ】の会長チャン・テヒ。
主役と悪役、別方向だけど 単純で一途。その捨て身感に心打たれました。不揃いなチームを信念だけで導くセロイの剛胆かつ柔軟なリーダーシップからは学べることが多かったです。セロイの生き方はロマンでしかなく。芸能界や一般の男性が髪型を真似て崇拝するのも無理はないなと思いました。
パク・ソジュンは、ラブコメよりこういう一本筋の通ったリーダー格の役がカッコイイ、合っていますね。
居酒屋「タンバム」のメンバーは非常にキャラが濃く(漫画に寄せてある)。途中からパク・セロイの仲間など居酒屋「タンバム」のメンバーが出てくると、私は少し演技力不足が気になりました。『こんな重要な役、この子には荷が重くない?』って考えるから気が散る…(考えるな)。
個々が不完全だから成り立つチームワーク。セロイと仲間が、信頼の絆を深めながら階段を上っていく流れが面白いです。
私は、パク・ソジュンのいがぐり頭には全く期待してなかったけど(髪型は大事)、観終わるとあの髪型にしたくなるから不思議ですね。
してみた
いがぐりそら豆
原作漫画の日本版がある
原作は、同名ウェブ漫画。
その原作者のチョ・ガンジン作家が脚本を書いただけあり、原作のセリフがそのまま忠実にドラマで再現されています。
日本版のウェブ漫画は、タイトルが「六本木クラス~信念を貫いた一発逆転物語~」、舞台は東京。でも出てくるのは韓国料理だし、ビールじゃなくて焼酎。
4話までは無料で一気に読めました。
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韓国の梨泰院[イテウォン]は日本なら六本木のような、多国籍の人が入り混じる歓楽街。
原作漫画と雰囲気の似た女優がドラマに起用されています。
ロマンスは少ないのですが、敵陣にいる美女と、捨て身で一途な天才少女。2人のヒロインとセロイの三角関係も興味をそそりました。
梨泰院とは?
韓国の首都ソウル、その中心にある龍山(ヨンサン)区。
その中でもホットな街が梨泰院=イテウォン(이태원)。
権利金の平均額はソウル第3位で、約2億ウォン(1,700万円くらい)。
梨泰院にお店を出すだけでも凄いことです。
ところで、原作者のチョ・ガンジン作家自身が梨泰院に居酒屋「クルバム(甘栗)」をオープンされました。脚本も自身で書くなど、主人公のパク・セロイみたいにチャレンジャーな方。
꿀밤.クルバム=甘栗って……www
でも店名は作品と同じ「タンバム(甘い夜)」にしてくれないと…探してもおそらく私はたどりつけません←(方向音痴)
OST
「梨泰院[イテウォン]クラス」といえばこの曲
映像は特にネタバレなし
歌っているGaho(ガホ)は、「皇后の品格」の主題歌でも有名な韓国のシンガーソングライター。シーンに合う、全体的に力が湧いてくる良曲ばかりでした。
韓国ドラマの復讐劇
復讐は韓国ドラマのオハコ。親の仇や、裏切り、入れ替わりなど、伏線を張り巡らせた壮絶なストーリーには衝撃を受ける作品も数多く。
その中でもよかったのは、
骨太の超大作!面白いが長い…全60話。大筋は「ジャイアント」に近いです。同じくサクセスストーリー。
キャスト
俳優の年齢は放送当時
主要キャスト
パク・セロイ
居酒屋「タンバム」の代表、強い信念と不屈の精神力
・父親 パク・ソンヨル(ソン・ヒョンジュ)長家[チャンガ]本社勤務パク部長
パク・ソジュン 年齢31歳、身長186cm
長身の彼が全員を見下ろす姿が圧倒的でカリスマ性を感じた(そういう役)。
照れるといがぐり頭をなでるのが可愛かったです。演技上手い有名俳優。
出演作品 「キルミー ヒールミー」,「彼女はキレイだった」,「花郎」,「キム秘書がなぜそうか?」,映画「ミッドナイト・ランナー」,映画「パラサイト 半地下の家族」
チョ・イソ
居酒屋「タンバム」のマネジャー、ソシオパス??
IQ162の天才少女、運動神経抜群、天使の顔を持つ悪魔
キム・ダミ 年齢25歳、身長170cm
オーディション1,500人から選ばれ映画「The Witch/魔女」で主演し5つの賞を獲得した大物新人。キム・ゴウン系の実力派女優が彗星のように現れましたねー。
8等身でファッションも可愛かった(私の好みではないけど)←
出演作品 映画「The Witch/魔女」1.2→ドラマは初演
出典 JTBC公式サイト
画像↑左から
チャン・テヒ
チャンガグループ会長
ユ・ジェミョン 年齢47歳、身長183cm
静かな話し方がむしろ怖いし迫力…、彼は演技派でした。
出演作品 「空から降る一億の星」「刑務所のルールブック」「自白」
チャン・グンウォン
チャン・テヒの長男、長家[チャンガ]の常務
アン・ボヒョン 年齢32歳、身長187cm
憎たらしいけど、イケメン長身で演技上手い。
出演作品 「太陽の末裔」,「彼女の私生活」←ドクミの幼なじみ役の!
オ・スア
セロイの初恋の相手、長家[チャンガ]の戦略企画部長
クォン・ナラ/HELLOVENUS(ハロービーナス)年齢29歳、身長171㎝
すっごく綺麗な女優さん!
出演作品 「あやしいパートナー」、「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん」
居酒屋「タンバム」の店員たち
↓画像左から
チェ・スングォン
元チンピラヤクザ
リュ・ギョンス 年齢27歳、身長178cm
あまり知らない俳優です。メンバーの中で目立っていました。
出演作品 「TWO WEEKS」,「自白」
マ・ヒョニ
料理長、トランスジェンダー(男→女)
イ・ジュヨン 年齢28歳、162㎝
キレイだけど…演技力不足?
出演作品 「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」
チャン・グンス
チャン・テヒの庶子で、次男
キム・ドンヒ
カッコイイけど彼には大役すぎない?演技力不足...
出演作品 「SKYキャッスル」
キム・トニー
アルバイト、ギニア出身
クリス・ライアン
演技力ナシ、素人...
出典 JTBC公式サイト
ベテランキャストもちらほら
カン・ミンジョン(キム・ヘウン)・・・「長家」の常務→専務
オ・ビョンホン(ユン・ギョンホ)・・・真実を隠蔽する刑事
キム・ジョンミン(キム・ヨジン)・・・イソの母←演技派女優です
イ・ホジン(イ・ダウィ)・・・セロイの高校のいじめられっ子←子役出身
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最後に
韓国ドラマ「ジャイアント」と比較して★5にしていたのですが。日本のリメイク版を見て、似て異なる…と、「梨泰院クラス」の評価を上げました。「六本木クラス」も面白かったけど見ている時間がなく途中でリタイア。ごめんなさい! どちらが上とか下とかではなく、単に私が韓ドラが好みってだけです。
やはり、これだけ長く大勢に愛されるのは面白い要素が多いのだと思います。
綺麗ごとや理想だけでなく結果を出し、出せないなら責任も取るセロイは絶大な信頼感がありました。ドラマの人気は、弾力的で強い意志を持つ主人公の魅力が大きいです。チームのみんながブレずに一途で真っ直ぐなのも気持ちいい。
一風変わったチームへ『個性を恥じる必要はないが、ここに居たいならやれ!』というパク・セロイの指示。平易で分りやすかったですね。
ただ、韓ドラにしてはシンプル。凝った展開が好きな私は、伏線が少ないと思いました。
一番印象的だったのは、セロイのお父さんの「アドゥル(息子よ)・・・」の声と言い方(セリフじゃないんか)。セロイの父親役ソン・ヒョンジュは最高の役者。序盤に彼を起用したお陰で、ドラマ全体に「アドゥル~」が響きました。最後のカメオなども含め、「おおー✨」と思う部分があり、楽しいドラマでした。
アイコンのバリエーションが増えた
(やめなさい)
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